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中国人の日本語作文コンクール
 
 
 
  日本僑報社・日中交流研究所主催の第12回「中国人の日本語作文コンクール」で最優秀賞(日本大使賞)を受賞した白宇さん(蘭州理工大学=応募時)が、副賞の「日本1週間招待」を受けて2月20日から27日まで来日。東京都内に滞在し、関係各所を訪問しました。
 現在は、南京大学大学院でより専門性の高い日本語翻訳などを研究しているという白宇さん。今回は彼にとって3回目の来日だったそうですが、滞在中はハードスケジュールながらも日本理解や日本人との交流をいっそう深める、またとない機会になったようです。
 白宇さんは2月27日に、予定通り帰国しました。今回も大勢の皆様に大変お世話になりました。皆様のご支援、ご協力に深く感謝するとともに、今年の第13回作文コンクール開催に向けて、さらに努力していきたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。 
日本僑報社・日中交流研究所
 編集長・所長 段躍中
 
>> 表彰式の詳細は こちらのページをご覧ください



  ◆2017年2月20日(月)到着
 午後1時、羽田空港に到着。まず、東京・西池袋の日本僑報社を訪問し、段躍中編集長、そして事務局スタッフに無事の到着を報告しました。いよいよ日本訪問の幕開けです!
 午後5時、段躍中編集長らと株式会社ドンキホーテホールディングス(日本語作文コンクール協賛)を表敬訪問。北京での作文コンクール表彰式(2016年12月)にも出席された髙橋光夫専務取締役兼CFOにお会いして、最優秀賞受賞の喜びを報告、コンクールへの変わらぬ支援に感謝の意を表しました。
 午後6時から、公益財団法人日中友好会館主催の「中国メディア訪日団歓迎会」に参加。同会館の江田五月会長(元参議院議長)、荒井克之理事長、外務省の中原邦之調整官(アジア大洋州局中国・モンゴル第一課地域調整官)、高島肇久・元外務報道官らにあいさつし、この度の作文コンクール受賞を報告しました。
 また、新華社東京支局の楊汀記者(北京大学大学院卒、日本語専攻)からその場で取材を受けました。白宇さんにとっては「緊張半分、興奮半分」の驚きの1日だったようです。
※関連報道 http://zh.apdnews.com/news/598718.html 
 

  ◆2月21日(火)
  午後4時、浜松町の東芝本社ビルにある東芝国際交流財団(同コンクール協賛)を表敬訪問。北京での作文コンクール表彰式にも出席された大森圭介専務理事が迎えてくださり、白宇さんらは最優秀賞受賞を報告するとともに、コンクールへの温かな支援に感謝の意を表しました。
  夜は、外務省幹部との夕食会へ。国際法局の三上正裕審議官(在中国日本大使館の前公使・広報文化センター長)らが出席されました。
席上、日本語作文コンクール受賞作品集『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』(日本僑報社刊)を進呈し、コンクールの模様や白宇さんの受賞作「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」について紹介しました。
 

  ◆2月22日(水)
  午前9時半、霞が関の外務省に、小田原潔外務大臣政務官を表敬訪問。受賞の喜びを述べたほか、受賞作「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」について紹介しました。
  午前11時、丹羽宇一郎・元中国大使(日中友好協会会長)を表敬訪問。丹羽氏は大使在任中に2回、作文コンクール表彰式に出席され、自ら「日本大使賞」を授与されるなど、この活動に深い理解を寄せられています。この日は、受賞報告や日中の青年交流などについて親しく懇談させていただきました。

昼食は、「国会懇談会・記者会見」を前に、永田町の衆議院第二議員会館の食堂へ。日本の議員食堂で食事をするのは、もちろん初体験! 古い建物に歴史を感じながら、洋風ランチの定番「カレーオムライス」をおいしくいただきました。
  午後2時から、衆議院第二議員会館での「国会懇談会・記者会見」に出席。民進党の近藤昭一・衆院議員(日中友好議員連盟幹事長)、公明党の西田実仁・参院議員らと懇談しました。西田議員は、すばらしい中国語で歓迎のあいさつをしてくださいました。
また、自民党の大沼みずほ参院議員はあいにくの欠席でしたが、「日本での様々な体験や、人との関わりを通して、もっと日本を好きになってもらえると嬉しい」「日中友好のために、今後益々ご活躍」を……との祝文をいただき、感激しました。
懇談会では、コンクール受賞作について、また中国の若者事情や中国人の対日観、さらに今後の日中交流などについて、さまざまな観点から交流を深めることができました。
※関連報道「日中新聞」  http://u0u0.net/BYZl 
  続いて午後5時前、永田町の自民党本部に二階俊博幹事長を表敬訪問。二階幹事長は、作文コンクールに深い理解を寄せられ、毎年のように訪問する受賞者を激励してくださいます。この日は、段躍中編集長が日ごろの感謝の意を込めて、ふるさと湖南省の特産刺繍である「湘繍」を進呈しました。
  午後6時から、駐日中国大使館主催の「日中友好団体新年会」に参加しました。白宇さんは、程永華大使に今回の受賞について報告。また出席者の方々とも親しく言葉を交わし、記念撮影をパチリ! 「若いながらも物怖じせずに、堂々とした姿だった」と評判でした。

程永華大使

明石康・元国連事務次長

ノーベル生理学・医学賞受賞の 大村智・北里大学特別栄誉教授

遠山清彦・衆議院議員
 
  ◆2月23日(木)
 午前10時半、福田康夫・元首相を表敬訪問。受賞作を収めた『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』を進呈し、受賞の喜びや来日の印象などを報告しました。
 続いて午前11時半、作文コンクールを長年応援してくださり、同コンクール顧問でもある東京大学の高原明生教授(現代東アジア政治)を訪ねました。東大の学生食堂でおいしいランチをいただいたのも、心に残る思い出となりました。
 午後2時から、NHKの国際放送「NHKワールド」の番組収録へ。白宇さんはちょっと緊張気味でしたが、作文コンクールの体験と受賞作について中国語で紹介。世界中のリスナーのために、白宇さんの“生の声”を収録しました。
※NHKワールド https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/zh/radio/listener/
 午後4時から、鳩山友紀夫元首相を表敬訪問。鳩山元首相は白宇さんを歓迎するとともに、今年の第13回「日本語作文コンクール」のテーマの1つである「日本人に伝えたい中国の新しい魅力」に大いに賛同され、中国の日本語学習者に「中国の新しい魅力をたくさん紹介してほしい」と呼びかけてくださいました。
※関連報道  新華社 http://zh.apdnews.com/news/598718.html
 夜は、港区芝の「島田総合研究所」に、代表の島田晴雄先生(慶応大学名誉教授)を訪ねました。島田先生は、若手経営者たちの私塾である「島田村塾」を開かれています。この日は若手の経営者、研究者十数人を交えて、中国の若者事情などについて楽しく懇談しました。

  ◆2月24日(金)
 午前10時、自民党の高村正彦副総裁を表敬訪問。受賞作品集『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』を進呈し、最優秀賞の喜びを述べたほか、受賞作について報告しました。
 正午に、作文コンクールのメディアパートナーである朝日新聞社(本社・築地)を表敬訪問し、受賞について報告しました。その後、同社の社員食堂でランチをいただいたのも、貴重な体験に。また、この時間を利用して、朝日新聞記者の取材を受けました。
 午後2時、銀座の東京華僑総会を表敬訪問。機関紙「華僑報」の江洋龍編集長と、中国や日本について親しく懇談しました。また同総会から白宇さんに『日本華僑・留学生運動史』(日本華僑華人研究会編、日本僑報社刊)日本語版が贈られました。
 その後、にぎやかな銀座の街を散策しました。「爆買い」ブームは去ったともいわれますが、多くの中国人客の姿を見かけ、予想以上の日本の外国人観光ブームを実感しました。
 夕方、日本僑報社に戻り、翌日に控えた“教育シンポジウム”の打ち合わせを行いました。

  ◆2月25日(土)
 午前10時、前駐米大使の藤崎一郎・上智大学特別招聘教授を訪ねました。
 『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』を進呈したほか、受賞作「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」の暗唱を披露。藤崎教授からお褒めの言葉をいただきました。教育熱心な藤崎教授とは約1時間にわたり、作文コンクールの体験や中国の日本語教育などについて懇談しました。
 昼は、神田神保町にある老舗中華料理店「漢陽楼」へ。ここは、かつて日本に留学していた故周恩来総理も足しげく通った名店だとか。若き総理も食したという「牛腩麺」(牛バラ肉麺)をいただき、総理の初志に思いを馳せました。
その後、近くの中国専門書店、東方書店と内山書店を見学。白宇さんは『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』を見つけて大喜びでした!
 午後1時、「第2回日中教育文化交流シンポジウム」の開催を前に、会場の日本教育会館(千代田区一ツ橋)で前参議院副議長の輿石東先生を訪ねて表敬しました。『訪日中国人 「爆買い」以外にできること』を進呈したほか、受賞について報告しました。
  午後2時から、同会館で開かれた「第2回日中教育文化交流シンポジウム」(主催・公益財団法人 日本中国国際教育交流協会)に出席。
 白宇さんは「基調発表」として受賞作品「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」を流暢な日本語で披露しました。
 続くパネルディスカッションには、中国側から白宇さんをはじめ、第8回コンクール受賞者で、日本で会社員として働く閻函さん、第9回コンクール受賞者で、名古屋大学大学院生の趙思蒙さん、日本側から早稲田大学学生の高橋豪さん、慶應義塾大学学生の青山辰之介さんらが出席。
 日中両国の青年が互いの国の文化や教育などについて、率直に意見交換をしました。コーディネーターを段躍中編集長(日中交流研究所所長)が務めました。
 夜は、同シンポジウムの懇親会に参加したあと、瀬野清水氏(元重慶総領事、共著に日本僑報社刊『日中対立を超える「発信力」』)のご自宅で、ホームステイを体験! 日本の家庭で、忘れがたいアットホームな雰囲気を楽しませていただきました。

 


  ◆2月26日(日)
 忙しいスケジュールが続きましたが、この日は1日、自由行動。白宇さんは都内を楽しく散策しました。
 

  ◆2月27日(月)午前、空路帰国
 午前10時15分、池袋駅西口からリムジンバスで羽田空港へ。
  午後、空路帰国。「毎日忙しかったですが、とても充実していました。この貴重な体験を胸に、これからも頑張ります!」と白宇さんは話していました。
 午後5時35分、無事、上海に到着した旨のSNSメッセージを受信しました。
 白宇さん、関係者の皆様、大変お疲れ様でした!
 ※ なお、白宇さんの日本訪問には、指導教師の丹波秀夫先生(現・復旦大学)が同行されました。また日本語教師の中村紀子先生(中南財経政法大学)は、日本僑報社のミニブログ「微博」を参考に、白宇さんの訪問記録をその都度、自身の微博を通じて日本語で紹介してくださいました。改めて、ありがとうございました!
 


   
 公益財団法人日本中国国際教育交流協会(黒田文男代表理事)主催の第2回「日中教育文化交流シンポジウム」が2月25日午後、東京・千代田区の日本教育会館で、関係者ら約80人が出席して開かれた。
 シンポジウムでは、日本僑報社・日中交流研究所主催の第12回日本語作文コンクールで最優秀賞を受賞し、副賞を受けて来日していた白宇さん(蘭州理工大学、現・南京大学大学院)が基調発表をしたほか、パネラーとして参加した若い世代が日中の友好をどう築いていくか、熱心に語り合った。
 黒田代表理事のあいさつに続き、同協会顧問で前参議院副議長の輿石東氏が日中交流について講演。
 それによると、2006年に訪中した小沢一郎民主党代表が中国の胡錦濤国家主席(いずれも当時)と会談し、それに伴い「日中交流協議会」(日中交流協議機構)が発足した。輿石氏自身も同協議会に携わってきた経験を踏まえながら「日中交流は1950年代に始まり、84年に日本の青年3000人が訪中、2000年には(日中文化観光交流で)5000人が訪中した」ことなど、日中の交流の深まりについて紹介。
 その上で、「青年交流には無限の可能性がある」として、若い世代がいかなる時でも交流を続けていくことが重要だと強調した。
 続くパネルディスカッションでは、パネラーとして中国側から白宇さんをはじめ、第8回コンクール受賞者で、日本で会社員として働く閻函さん、第9回コンクール受賞者で、名古
 

屋大学大学院生の趙思蒙さん、日本側から早稲田大学学生の高橋豪さん、慶應義塾大学学生の青山辰之介さんらが登壇。
白宇さんが「基調発表」として受賞作品「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」を流暢な日本語で披露したのに続き、パネラーたちが日中双方の文化や教育、これからの日中交流などについて、率直に話し合った。
コーディネーターを日中交流研究所の段躍中所長(日本僑報社編集長)が務めた。
この後、関係者たちは懇親会に出席し、和やかに日中の親睦を深めた。


※ 公益財団法人日本中国国際教育交流協会 公式サイト
http://ajciee.or.jp/
※ 第1回「日中教育文化交流シンポジウム」報告(2016年2月27日)
http://ajciee.or.jp/nenkaiho2015(2).pdf
※ 第2回「日中教育文化交流シンポジウム」報告(2017年2月25日)
http://jp.duan.jp/pr_press/2017/kyoiku_koryu2016_vol.23.pdf


 最近中国を訪れて大変に驚くことがあります。それは中国の、それも中心市街地ではなくて郊外を走っていると、おびただしい数の風力発電の風車が立ち並んでいる光景に出会うのです。
 かつては砂漠地帯でなかなか人が住めないようなところで、数百というオーダーではきかないほど、見渡す限り風車が回っているのです。実に圧巻です。また一面に太陽光パネルを敷き詰めた地域も至るところにあります。
 自然エネルギーの技術は日本の得意分野だと思っていたら大間違いです。あっという間に中国が追い抜いて、背後の日本は見えなくなってしまっています。
 中国政府は北京の空が深刻なだけに、地球環境問題が重要であるので、これからは自然エネルギーに力を入れることを決定したのです。中国は今、原子力より自然エネルギーに将来を託すことにしたのだと理解しています。

 
  このようなことは、実際に中国を訪れないと分かりません。ぜひ、多くの日本人が中国を訪問して、いかに中国が未来に向けて大きく舵を切ろうとしているかを実感してほしいと思います。
※新華社報道(2017年3月1日付)「鳩山由紀夫寄語全中國日語作文大賽:“向日本介紹中國的新魅力”」
http://zh.apdnews.com/news/598718.html

   
  中国関連ニュースサイト「レコードチャイナ」は2月26日付で、このほど来日した日本語作文コンクール最優秀賞受賞者の白宇さん(蘭州理工大学卒、現・南京大学大学院生)のインタビュー記事「怖かった日本人のイメージが一変したワケ?=『校閲ガール』『嵐』の大ファンに」を配信した。
白宇さんの受賞作「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」は、日本語教師との出会いを通じて、日本へのマイナスの印象がプラスに変わった体験を描いている。
記事によると、白宇さんは内陸部の安徽省の出身。「保守的な土地柄で、日本へのイメージはあまり良くありません」という。
尖閣諸島をめぐって日中関係が悪化した2012年9月に大学へ入学したが、第一希望ではなかった日本語学科への不本意な進学に、家族も否定的だった。
ところが、大学で出会った日本語教師夫妻の熱心な教えにより、日本語と日本へのイメージが一変。
それまで日本人には「怖いイメージ」があったが、真面目な先生たちに出会い、その考えが変わった。「いつもやさしく教えてくれ、日本への思いがプラスに変わりました。日本人の学友も同じようにやさしく接してくれました」という。
さらに「最近、日本のドラマが中国で人気」だという白宇さん。自身も「『校閲ガール』は大好きで、私の専攻にも関係するので観ていました。タレントでは嵐や北川景子のファン
 

です」と語り、日ごろの学習を通じてすっかり“日本通”になった成長ぶりを見せていた。
聞き手の八牧浩行氏は、インタビューを終えて「中国では2万人が日本語を勉強しており、日本への留学なしでしっかりした日本語を話したり書けるようになっている。ジャーナリスト希望の白宇さんは流暢な日本語で日中友好にかける率直な思いを熱く語ってくれた。インタビューを通して、若い世代の交流と相互理解こそが今後の世界平和につながると確信した」と感想を記している 。

※レコードチャイナの配信記事
「怖かった日本人のイメージが一変したワケ?=『校閲ガール』『嵐』の大ファンに―中国人の日本語作文コンクール優勝者」
https://news.nifty.com/article/world/china/12181-164796/
http://www.recordchina.co.jp/a164796.html

 
  マスコミ各社の報道
 
 

朝日新聞  (2017.3.27)
    国際貿易
(2017.3.21)
  読売新聞
(2017.3.16)
  毎日新聞
(2017.3.1)
  東京新聞
(2017.4.6)
       

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