白君の感想文
-白宇君からメールが届きました-
第12回 中国人の日本語作文コンクール日本大使賞受賞者
蘭州理工大学 白宇
訪日記録特集へ
 
 一週間の訪日活動がやっと終わりました。まるで長い夢を見たようです。現実に戻らなきゃと。上海の空港に着いたら、思わず自分の心の中で自分にそう言いました。でも、なんかもうちょっとその夢の中に戻りたいなあと思いましたが、無理だって自分がよくわかっています。もう終わったんだから。でも、本当に終わったでしょうか。
 やっと という言葉を使いましたが、決してこの一週間が辛いとか言いたいのではありません。逆に、今の気持ちというと、それは大満足、楽しかった、また行くよ、日本へという言葉が心の中から自然に出てきます。 
 そう、一週間日本で生の日本人と自分の今までの日本語を勉強して来た経験について語ったり、自分の足で東京を歩き自分の肌で日本を感じて来たりして、前よりも日本へ留学や仕事に行く気持ちが強くなりました。また、日本へ行く、この気持ち   これは今度のこの一週間の訪日活動を通して、自分が一番得たものと感んじました。
 今度は日本へ行くのが三回目です。この前日本語スピーチコンテストの決勝や観光に行ったことがありますが、今度の自分の感じたものと全然違います。以前はただ新鮮感の働きで、日本の美味しい食べ物、有名な観光地、アニメやドラマに出ていた話題になっている日本のもの、ところだけに目を向けました。
 今度はこの作文コンクールを主催としている日本僑報社の段先生のおかげで、日本の政治家、企業家、大学の教授と直接に交流するチャンスをいただきました。どなたも親切で私と話をしてくださいました。固い話ではなく、私の専門の話とか、好きな女優さんは誰かとか(ちなみに、一番好きな女優さんは北川景子さん)将来の進路の話とか暖かく会話を重ねました。行く前に、日本人の政治家ってきっとめちゃくちゃ厳しいだろうと思いましたが、全然親切でした。
 最もなことに、日本のお宅で一日ホームステイも体験させて頂くこともできました。短い間でしたが、本当に家族の感じもするほどでした。初めて教科書によく出てくる納豆を食べて見たら、意外と苦手で全然食べられませんでした。中華料理もぜひ食べていただきたいと思って作った料理(炒鸡蛋)ですが、塩を入れすぎて食べられないほどでした。それでもみんな親切に食べてくださいました。ありがとうございます!離れた時、プレゼントもいっぱい用意してくれて、またぜひ日本へ留学に行くとき、お邪魔すると約束もしました。今度はぜひ美味しい中華料理を作れるように帰国したら頑張ると心のどこかで誓いました。それと共に、ぜひ頑張ってまた日本留学に来ると。

 今度は大学一年生からよく日本語の聞き取りの練習のために聞いていたNHK番組ですが、今度NHKの本社で番組に出ることができました。東京で以前北京で知り合った日本人の友達にも会うことができました。一週間ずっと同行してくださった指導教師の丹波秀夫先生と一緒に東京の味を味わうこともできました。そして、全然連絡も取っていませんが、私が三回日本に来るたびに絶対出会える日経新聞社の竹岡先生に今度また出会うこともできました。できたことがいっぱい。本当に運命の糸のようなもの、この言葉に含まれている本当の意味がわかるようになりました。
 私は今度はすごくラッキーで、このようないいチャンスをいただきましたが、中国に私みたいな日本語学習者がまだまだたくさんいます。彼らにもぜひ自分の心で日本と触れ合ってもらいたいのです。そして、今度は自分の日本で感じたものを私の友達、先生、家族に伝えて行きたいです。と同時に、知り合った日本人に中国、中国人の良さも伝えて行きたいです。今度訪日のおかげで、自分の将来やりたいことも見つけました。将来は自分の力でこの日中友好のために何かやりたいです。もちろん、今の自分がお金も持っていませんし、偉くありませんし、でも、頑張ります。日中友好の明るい将来のために、頑張ります!頑張れ!
 みんな、本当にありがとうございました!私は、今とても幸せです。今度は日本へ行って良かったです。日本の旅がまだ終わっていません。まだまだ長く続いて行くと信じます。それに、この一週間が夢ではありません。着実に感じその暖かいものがちゃんと残っていますし、彼らと今でもメールでやり取りもしています。メールでまた約束をしました。日本へ留学や仕事に行くこと。
 先生方、今お元気でしょうか
 また会いに行きます。
 待っていてくださいね。
2017.03.23

日本僑報社・日中交流研究所主催の「中国人の日本語作文コンクール」総合案内