来賓挨拶に続いて、日中交流研究所の段躍中所長(日本僑報社編集長)がコンクール12年の歩みを、これまでの記録写真をスクリーンに映し出しながら報告した。
コンクールは「中国の日本ファンをもっと応援しよう」との方針のもと、(1)「日本ファンを育てること」
(2)「日中の絆」「アジアの絆」「世界の絆」の礎を作ること (3)それらが最終的には日中の安全保障や友好につながる――という思いを目的に2005年にスタート。この12年で300を超える大学からのべ3万3171人の応募があり、うち受賞者がのべ1522人に上った
。
こうした実績により、コンクールは中国国内でも規模の大きい、知名度と権威性の高いコンクールへと成長を遂げてきた。
さらに、コンクールの入選作品をまとめた「受賞作品集」をこれまでに12巻刊行(いずれも日本僑報社刊)。合わせて751本に上る上位入賞作品を掲載し、日中両国のメディアに多数報道されているほか、「中国の若者の声」として各界から注目されていることなどが紹介された。
段躍中所長は12年にわたる各界からの支援に感謝の意を述べるとともに、「日本語学習を通じて日本への理解を深めた学生たちを、これからも応援していただきたい」と、コンクールへの一層の理解と支援を呼びかけた。
続いて、来年の第13回コンクールのテーマが発表された。日中国交正常化45周年の節目の年となる2017年は、これを記念するテーマが3つあり、(1)日本人に伝えたい中国の新しい魅力
(2)中国の「日本語の日」に私ができること (3)忘れられない日本語教師の教え。