第2回「日中教育文化交流シンポ」

作文コンクール受賞者迎え相互理解深める

 

 

 

【日本僑報社発】公益財団法人日本中国国際教育交流協会(黒田文男代表理事)主催の第2回「日中教育文化交流シンポジウム」が2月25日午後、東京・千代田区の日本教育会館で、関係者ら約80人が出席して開かれた。

 

シンポジウムでは、日本僑報社・日中交流研究所主催の第12回日本語作文コンクールで最優秀賞を受賞し、副賞を受けて来日していた白宇さん(蘭州理工大学、現・南京大学大学院)が基調発表をしたほか、パネラーとして参加した若い世代が日中の友好をどう築いていくか、熱心に語り合った。

 

黒田代表理事のあいさつに続き、同協会顧問で前参議院副議長の輿石東氏が日中交流について講演。

 

それによると、2006年に訪中した小沢一郎民主党代表が中国の胡錦濤国家主席(いずれも当時)と会談し、それに伴い「日中交流協議会」(日中交流協議機構)が発足した。輿石氏自身も同協議会に携わってきた経験を踏まえながら「日中交流は1950年代に始まり、84年に日本の青年3000人が訪中、2000年には(日中文化観光交流で)5000人が訪中した」ことなど、日中の交流の深まりについて紹介。

 

その上で、「青年交流には無限の可能性がある」として、若い世代がいかなる時でも交流を続けていくことが重要だと強調した。

 

続くパネルディスカッションでは、パネラーとして中国側から白宇さんをはじめ、第8回コンクール受賞者で、日本で会社員として働く閻涵さん、第9回コンクール受賞者で、名古屋大学大学院生の趙思蒙さん、日本側から早稲田大学学生の高橋豪さん、慶應義塾大学学生の青山辰之介さんらが登壇。

 

白宇さんが「基調発表」として受賞作品「二人の先生の笑顔が私に大切なことを教えてくれた」を流暢な日本語で披露したのに続き、パネラーたちが日中双方の文化や教育、これからの日中交流などについて、率直に話し合った。

 

コーディネーターを日中交流研究所の段躍中所長(日本僑報社編集長)が務めた。

 

この後、関係者たちは懇親会に出席し、和やかに日中の親睦を深めた。

 

※ 公益財団法人日本中国国際教育交流協会 公式サイトhttp://ajciee.or.jp/

 

※ 第1回「日中教育文化交流シンポジウム」報告(2016年2月27日)http://ajciee.or.jp/nenkaiho2015(2).pdf