「東京中華街」構想
在日中国人の意図
中国メディア が伝えたところによると、日本の人たちの四川大地震被災地への寄付や、国際緊急救援隊に感謝し、池袋にある華人や華僑が経営する店への長年の日本人の愛顧を感謝するために、「東京中華街」の準備委員会は5月18日の午後、35人を動員して池袋駅周辺でタバコの吸殻を拾うなどの清掃を行った。
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『「東京中華街」準備委員会は、地震が発生してから震災救済募金活動行い、5月19日には100万円の募金を中国大使館に届けた。「東京中華街促進会」の責任者である胡逸飛氏は、「日本新華僑報」に対し、華人や華僑のイメージ向上や、華人と地域住民との関係改善を図るため、今後は定期的に池袋駅周辺で清掃活動を行うと語った。』
チャイナネット(08年5月23日付)「「東京中華街」の華人が道路清掃で日本に感謝」
「東京中華街」のメンバーは、5月から自主的に池袋駅周辺の清掃を始めた。20年前来日し、池袋で日本語を学んだ元広告会社員の胡逸飛理事長(46)は「地元商店組合との交流の窓口となり、中国系店舗が日本の商習慣に従いながら一緒に池袋を盛り上げたい」と理解を求めている。
朝日新聞夕刊(08年8月28日付) 『池袋「中華街」構想 商店街渋い顔「まず交流から」』
地元の反発
「今年1月、中華街準備委員会からの面会を受けた池袋西口商店街連合会の三宅満会長(63)らは、突然の中華街構想の表明に、面食らった。
連合会は、40年前から毎秋に駅前で「ふくろ祭り」を開くなど、積極的に街おこしをしてきた。昨年の祭りには約120万人が訪れた。違法な客引きを監視するため月2回、パトロールもし、買い物客らが通いやすい街づくりを進めてきた。
中国系店舗は地元町会に加盟する店がほとんどなく、街灯の電気代など共用設備の費用も負担してこなかったという。数年前までは、ゴミの出し方などで苦情も寄せられていた。「安心して楽しめる街を、と長年努力してきた地元の頭ごなしに、一方的に池袋を中華街と呼ぶ考えには賛同できない」と中華街構想に再検討を求めてきた。
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朝日新聞夕刊(08年8月28日付) 『池袋「中華街」構想 商店街渋い顔「まず交流から」』
⇒在日中国人が多く住む池袋のメリットを活かす中華街構想には賛成するが、地元とのさらなる対話が必要である。拙速に進めるのではなく、池袋の先輩である商店街や町内会の人々に敬意を表し、教えていただきながら共生の道を模索する必要。
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