「私の作文指導法」――小椋学先生、郭献尹先生より貴重なアドバイス寄せられる

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は、今年の第16回「中国人の日本語作文コンクール」の開催に併せ、中国で日本語を教える教師の皆様から、その指導体験や指導方法をまとめたレポート作品(コラム・エッセイ風でも可)を随時募集しています。

 

 このほど事務局に寄せられたのは、南京郵電大学外国語学院日本語科の小椋学先生の「写真を撮るように作文を書く―作文を書くヒント―」と、淮陰師範学院日本語学科の郭献尹先生の「忘れがたい貴重な作文の指導経験」の2本。

 

 小椋先生はその中で、作文の苦手な人に向けて「作文と写真には共通点が多い」と作文を書くためのヒントを紹介。よい作文はよい写真を撮影するのと同じように、テーマや着目点をよく考え、お手本を参考にすること。とくに「中国人の日本語作文コンクール」の受賞作品集を参考に、作文の構成などを分析することが、作文能力向上のために大事だと述べています。

 

 その上で、「読者は筆者の考えや性格などを知りたがっている。……(そのため)作文はある程度自己開示することが必要」「ピンぼけした写真のようではなく、細部までくっきり見える写真のように、内容が分かりやすく、読者の関心を引き付けられる文章を書かなければならない」「安易に人の真似をして満足するのではなく、自分で考え、試行錯誤しながら撮影の技術を身につけてこそ、その人ならではの魅力ある写真が撮れるようになる……。写真も作文もオリジナリティが求められている」などと貴重なアドバイスを伝えています。

 

 郭先生は、昨年台湾から江蘇省淮安市に赴任し、今年初めて学生に「中国人の日本語作文コンクール」の作文指導をされたといいます。新型コロナの影響で、約2カ月にわたり担当学生と1対1でリモートによる指導と討論を重ね、作文を何度も練り上げて、みごと入賞した学生が出たと喜びの声を伝えています。

 

 指導の中で、新たに気づいた点としては「作文の書き方について、新聞記事を取り上げるのはもちろん、如何に自分の体験談と結びつけ、作文に溶け込み、読者に強いイメージを残すか」「日本語の作文では日本的な思考に基づき表現を完結しなければならない」ということなどを挙げています。

 

 郭先生は、今回の指導を通じて「学生の思考力も作文力も向上したことを実感しています」などとコンクールへの参加の意義を述べています。

 

「私の日本語作文指導法」は引き続き、募集中です! 学生さんへの書き方指南はもちろん、各先生方による作文指導の参考になるようなレポートを多数お待ちしています。よろしくお願いいたします。

 

■「私の日本語作文指導法」募集について(詳細)

http://duan.jp/news/jp/20200915.htm

 

■「私の日本語作文指導法」のお問い合わせ・応募先

E-mail1212@duan.jp

担当: 教師体験文受付係

※ 「氏名、指導大学・学科名、略歴、日本語教師指導歴」をそれぞれ明記のうえ、必ずメールで、作品の文字数をご確認のうえ、添付ファイルでご応募ください。

※メールの件名は「私の日本語作文指導法・応募(お名前)」としてください。

 

※ 中国人の日本語作文コンクール

  http://duan.jp/jp/index.htm

※ 私の日本語作文指導法(これまでの作品)

http://duan.jp/jp/shido-list.html