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中国人の日本語作文コンクール
 
 
 
  日本僑報社・日中交流研究所主催の第14回「中国人の日本語作文コンクール」で、最優秀賞の日本大使賞を受賞した黄安琪さん(復旦大学4年)が、副賞の「日本1週間招待」を受けて2月25日(月)から3月3日(日)まで来日、東京都内に滞在し、関係各所を訪問しました。
  このコンクールには、初参加にしてみごと最優秀賞獲得という快挙を成し遂げた黄さん。表敬訪問や交流会の席でも堂々とした流暢な日本語で、受賞の喜びや感謝の気持ちを述べてくれました。
日本滞在中は分刻みのハードスケジュールでしたが、黄さんにとっては日本人との交流や日本理解をいっそう深める、またとない機会になったようです。
皆様には改めて深く感謝を申し上げます。

日本僑報社・日中交流研究所
編集長・所長 段躍中
 
>> 表彰式の詳細は こちらのページをご覧ください



  ◆2019年2月25日(月)正午ごろ、空路 東京着
     






 

 指導教師の丹波秀夫先生(復旦大学)の引率のもと、上海を発った黄さんは、この日正午ごろ無事、東京(羽田空港)に到着しました。

 その足ですぐ、都内の事務所に福田康夫元首相を表敬訪問、段躍中編集長らが同行しました。福田元首相は、黄さんの最優秀賞受賞の喜びの報告を聞き、その流暢な日本語にたいそう感心された様子でした。
 段編集長からは受賞作品集『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』(日本僑報社刊)などを進呈。福田元首相からは黄さんにと、その場で受賞作品集に直筆のサインを入れていただき、力強い激励の言葉も頂戴しました。
※『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』
http://duan.jp/item/267.html 

 

 続いて、作文コンクール協賛企業である株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧ドンキホーテホールディングス)本社を表敬訪問。北京での表彰式(2018年12月)にも出席された髙橋光夫専務取締役兼CFOと再会し、黄さんは改めて受賞の喜びを報告。コンクールへの厚い支援に感謝の意を表しました。





 夜は、小島康誉・新疆人民政府文化顧問のご招待にあずかり、銀座の名店「おたる政寿司」へ。日本僑報社から多くの著書を刊行されている小島氏には、いつも多方面にわたり温かな応援をいただいています。
 小島氏からは著書を贈呈いただくとともに「日本語をよく勉強して、日中友好の懸け橋になってください」との励ましの言葉をいただきました。

 


  ◆2月26日(火)
     







 

 午前は自由行動。黄さんは短いながらも有意義な時間を過ごしました。
 午後1時半から、都内の事務所に元中国大使の宮本雄二・日中関係学会会長を表敬訪問。
 作文コンクールは2005年の第1回から、在中国日本大使館の後援をいただいています。2008年第4回からは当時大使であった宮本氏のご理解と支援のもと、最優秀賞に当たる「日本大使賞」を設置し、現在に至っています。段編集長らは宮本元大使の変わらぬご支援に対し、深く感謝の意を表しました。
 宮本氏は、中国の若者たちが意欲的に日本語や日本文化を学んでいることを高く評価。その上で、黄さんのいっそうの活躍に期待の意を表されました。

 午後3時から、永田町の衆議院第二議員会館会議室で開催の「作文コンクール最優秀賞受賞者を囲む国会懇談会」(日本僑報社主催)へ。近藤昭一衆議院議員(日中友好議員連盟幹事長)、西田実仁参議院議員(公明党税制調査会長)、伊佐進一衆議院議員(財務大臣政務官)など出席者の皆さんと、日中交流の今後などについて和やかに意見を交わしました。
 議員の皆さんは国会会期中の忙しい合間を縫って出席され、口々に黄さんの達者な日本語を誉めてくださいました。

 午後4時から、永田町の自民党本部に二階俊博幹事長を表敬訪問しました。二階幹事長は、作文コンクールに深い理解を寄せられ、近年は毎年、来日した受賞者を温かく激励されます。この日も15分の予定時間を30分と大幅に延長され、黄さんをはじめ中国の日本語学習者のますますの活躍と作文コンクールの発展に大きな期待を寄せられました。



 その後、「国会懇談会」の会場に戻り、読売新聞、東京新聞、テレビ朝日などマスコミのインタビューを受けました。各社は、黄さんが日本の国会議員らと交流した「国会懇談会」の模様を取材したほか、受賞作文の内容、さらには来年の東京オリンピックに期待することなどについて質問。黄さんの日本語によるしっかりした受け答えにたいそう感心した様子でした。
 テレビ朝日の記者は、さらに黄さんが学ぶ復旦大学のある上海や、黄さんのふるさと(浙江省杭州市)を取材し、スペシャル番組を作りたいとのこと。放送の時を楽しみにしたいと思います。

 


  ◆2月27日(水)
     







 

  午前9時から、都内西池袋の日本僑報社で、米ニュースサイト「ハフィントンポスト」の日本版の取材を受けました。黄さんは今回の来日の印象などについて、しっかりした日本語で答えました。若手の日本人男性記者は以前、復旦大学新聞学部に留学し卒業されたのだそうで、奇遇にもこの場に3人の“復旦人”がそろいました。

 取材の後、日本僑報社に隣接する立教大学池袋キャンパスで記念撮影をしました。同キャンパスは昨年100周年を迎えたそうで、歴史あるレンガ造りの校舎が印象的です。


 続いて正午前、作文コンクール顧問として長年にわたり応援してくださる東京大学の高原明生教授(現代東アジア政治)を訪ね、受賞の報告をしました。文京区にある本郷・弥生の両キャンパスを訪問し、学生食堂でボリュームたっぷりのおいしいランチをいただいたこと、さらに弥生(農学部)キャンパスにある明代の儒学者で日本に渡来した朱舜水の記念碑を見学したことも、思い出に残る体験となりました。

 



 午後2時半から、港区芝の島田総合研究所内「島田塾」に島田晴雄会長(首都大学東京理事長)を訪ね、受賞の喜びを報告しました。企業経営者の学びと交流の場「島田塾」を率いる島田会長は、その幅広い視野によるブログを中国語でも発信されています。この日も限られた時間でしたが、島田会長のグローバルな視点や交流の一端についてうかがうことができました。

 

 

 午後4時から、永田町・議員会館に林芳正参議院議員(日中友好議員連盟会長、前文部科学相)を表敬訪問。黄さんの受賞について報告したほか、同議員連盟が長年、作文コンクールの後援をしてくださることに、改めて感謝の意を表しました。

 

 



 夜は、港区の駐日中国大使館で開催された「婦女節」(国際女性デー、3月8日)のパーティーに参加。同大使館を初めて訪れた黄さんは、程永華大使、汪婉大使夫人、福田康夫元首相夫人らにお会いし、受賞の喜びを報告。日中の各分野で活躍される諸先輩の姿を見て、意欲を新たにしていました。



  ◆2月28日(木)
     









 

 午前は、台東区浅草橋の日中友好協会を訪ね、機関紙「日中友好新聞」の単独インタビューを受けました。同紙は作文コンクールの受賞作品や来日した受賞者をよく紹介してくださいます。

 

 




 その後、外務省の取り計らいで、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(本部・虎ノ門ヒルズ)を表敬訪問することができました。黄さんの受賞作品が「車椅子で、東京オリンピックに行く!」であることから、中国語の話せるスタッフが最新型の車椅子についても説明してくださいました。

 



 午後3時から、元中国大使の丹羽宇一郎(公社)日中友好協会会長を表敬訪問。丹羽氏は大使在任中に2回、作文コンクール表彰式に出席され「日本大使賞」を授与されるなど、この活動に深い理解を寄せられています。
 この日、黄さんらは受賞作品集『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』を進呈し、丹羽氏からは2冊の新著をサイン入りでいただきました。

 

 午後4時半から、鳩山友紀夫元首相を表敬訪問しました。鳩山元首相も近年毎年、来日した受賞者を温かく激励してくださいます。この日は、最近の中国事情について話題が及んだほか、鳩山元首相は気さくに何枚も写真撮影に応じてくださり、訪問は小一時間にも及びました。





 午後5時半より、NHK国際放送「NHKワールド JAPAN」の番組収録を体験しました。黄さんはいささか緊張気味でしたが、世界のリスナーに向けて作文コンクールでの体験や受賞作品、受賞の喜びなどについて一生懸命伝えました。
※2020年3月10日 以下は下記のアドレスをクリック下さい。 http://duan.jp/jp/20190310nhk.mp3

 


  ◆3月1日(金)
     







 

 午前11時過ぎ、霞が関の外務省を訪れ、鈴木憲和外務大臣政務官を表敬しました。鈴木政務官は初訪中の思い出に触れるとともに、今年の第2回「忘れられない中国滞在エピソード」コンクール(日本僑報社主催)への参加を誓ってくださいました。






 昼は、外務省の岩本桂一アジア大洋州局中国・モンゴル第一課長主催の昼食会に招かれました。和洋折衷の目にも美しいランチコースには早咲きの桜があしらわれていて、黄さんは感激することしきりでした。







 その後、作文コンクールのメディアパートナーである朝日新聞社(本社・築地)を表敬訪問。中村史郎編集局長、稲田信司国際報道部長らが温かく迎えてくださいました。コンクールへの長年にわたる多大な支援、そしてコンクールに関する一連の報道について、深く感謝の意を表しました。





 午後4時から、浜松町の東芝本社ビルにある(公財)東芝国際交流財団(作文コンクール協賛)を表敬訪問しました。北京での表彰式にも度々出席されている大森圭介専務理事らが迎えてくださり、黄さんと段編集長は改めて受賞について報告するとともに、コンクールへの厚い支援に感謝の意を表しました。

 その後またNHKに向かい、午後6時過ぎからラジオ第1放送の「にっぽん列島夕方ラジオ」に生出演。黄さんは「中国の若者が見つけた日本の魅力」について日本語で熱心に伝えました。

 


  ◆3月2日(土)
     







 

 午前は、NHKテレビの取材を受けました。

 午後1時、「第4回日中教育文化交流シンポジウム」の開催を前に、会場の日本教育会館(千代田区一ツ橋)で、輿石東・元参院副議長を表敬訪問しました。受賞作品集『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』を進呈したほか、受賞の喜びを報告しました。




 午後2時から、同会館で開かれた(公財)日中国際教育交流協会主催の「第4回日中教育文化交流シンポジウム」に出席。黄さんは「基調報告」として受賞作品「車椅子で、東京オリンピックに行く!」を流暢な日本語で披露しました。







 続くパネルディスカッションには、中国側から黄さんをはじめ、朱杭珈さん(第12回コンクール受賞者、一橋大学大学院1年)、雷雲恵さん(第11回受賞者、文教大学大学院1年)、張君恵さん(第12・13回受賞者、長沙中日文化交流会館副館長)の4人、日本側から大友実香さん(「忘れられない中国滞在エピソード」受賞者)、堀地綾さん(会社員、中央大学在学中に上海・台湾などに遊学)、森本康太郎さん(慶應大学法学部2年、台湾に留学決定)の3人が登壇。




 日中の若者たちが互いの国の文化や教育などについて、率直な意見を交わしました。コーディネーターを段躍中編集長(日中交流研究所所長)が務め、同協会の初岡昌一郎氏が総括で若者たちの積極的な発言を高く評価されました。


 夜は、同シンポジウムの懇親会に参加。出席者たちとこれからの日中交流・若者交流などについてオープンに意見を述べ合い、いっそうの親睦を深めました。

 


  ◆3月3日(日)午前、空路帰国
     

 

 黄さんは「毎日忙しかったですが、とても意義深い1週間でした。この貴重な体験を胸に、中日の懸け橋となるべく、これからも頑張ります!」と決意を新たにしていました。
 黄さん、一週間大変お疲れ様でした。
関係者の皆様には、この度の温かなご支援、ご協力に心より感謝申し上げます!
(了)



 


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