日中関係は?十年後の夢と今


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日中関係は?十年後の夢と今
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【内容紹介】
安倍首相と中国の胡錦涛・国家主席の日中首脳会談が行われた二週間後の二〇〇六年十月二十一日、同じ北京で、日本語を学ぶ中国の大学院生二十人が、日本語で「日中関係」を熱く語り合った。
四時間余に及んだ「スピーチと討論」を中心に、大学院生(日本語学習者)が見た「日中関係」の「十年後の夢と今」をまとめたのが本書である。
中国では、三百以上の大学で四十万人以上が日本語を勉強している。近年、「日本の言語、文学、文化」を研究する大学院生(中国では「研究生」。修士、博士課程)が急増している。彼らは、日本語教師や外交官、あるいは日系企業の中堅幹部として、これからの「日中友好」を支える大切な人材だ。
日中両国は首脳会談で、日中関係を改善し、「戦略的互恵関係」を構築していくことで合意した。「政冷」と言われてきた日中両国は、「新しい友好関係」に向けて、スタートを切った。しかし、侵略戦争に関する歴史問題という両国間の「トゲ」が容易に氷解するとは思えない。両国国民の相互理解のための交流や友好増進のための活動は、益々重要になってくる。中国の大学における日本語教育の発展は日中友好に直結する。日本語を勉強している中国の若者は、日中友好を支える大きな力である。大学院生が見た「日中関係の十年後と今」に"耳を傾けて"ほしい。日本として、あるいは日本人として、彼らに応えることができるのではないだろうか。―本書の「はじめに」より
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著者略歴
●大森和夫(おおもり かずお) 1940年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。朝日新聞記者(政治部、編集委員など)を経て、1989年に国際交流研究所を設立。現在、日本語学校「上海朝日文化商務培訓中心」理事長。
●大森弘子(おおもり ひろこ) 1940年京都府生まれ。京都女子短期大学家政学部卒。日本語教材『日本』・編集長。
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