第3回「忘れられない中国滞在エピソード」表彰式、初めてオンラインで開催

 

 

【日本僑報社発】「忘れられない中国滞在エピソード」コンクールを主催する日本僑報社は1129日(日)午後、今年の第3回コンクールの表彰式を初めてオンラインで開催した(後援:駐日中国大使館、読売新聞社、日中友好7団体、中国日本商会など)。

 

 

表彰式ではまず、中国の孔鉉佑大使のメッセージを鄒健・駐日中国大使館三等書記官が代読。

 

この日の表彰式開催に祝意を表するとともに、本コンクールが年々成長を続け、3年目となる今回は合計219本の応募作が中国、日本、フランス、チリなど四カ国に在住する日本人から寄せられ、より国際化したこと、また応募者の職業も、国会議員、会社役員、団体職員、公務員、大学教師など多岐にわたり、年齢層も9歳から高齢者までと幅広く及んだことなどを紹介。

 

今回もバラエティーに富んだ応募作品の内容について触れた上で、「多くの応募者は、中国そして中国人と触れ合う前後の対中感情の変化に言及しており、口をそろえて『百聞は一見にしかず』と感心している」「国の交わりは民の親しみにあり、こういった認識の好転が必ず国民感情の改善につながり、両国関係発展の民意的基礎を打ち固めるものとなるでしょう」などと本コンクールの開催の意義を強調した。

 

 

次に、後援団体を代表して、読売新聞社の幸内康国際部次長が挨拶。中国に行ったことのある日本人がありのままの中国を伝える本コンクールの活動に対し、「素晴らしい取り組みであり、高く評価したい。受賞作品集の内容には感動した」などと語った。

 

 

続いて、自民党の二階俊博幹事長から寄せられた「中国滞在経験者の皆様には『日中の懸け橋』として、そのかけがえのない体験を広く発信し、より多くの人々と共有していただきたい」などとするお祝いの言葉が、画面上で紹介された。

 

この後、来賓の武田勝年・中友会(中国滞在エピソード友の会)アドバイザー(元三菱商事常務執行役員・中国総代表、元日中友好会館理事長)が挨拶し、表彰式開催への祝意を述べた。中友会の趣旨(http://duan.jp/cn/chuyukai.htm)についても紹介した。武田氏の挨拶全文は別項に掲載。

 

第3回「中国滞在エピソード」コンクールの受賞者代表として挨拶に立ったのは、「特別賞」を受賞した矢倉克夫参議院議員。現在、公明党の青年交流委員会委員長を務めている矢倉議員は、この日の表彰式と続く第3回「日中ユースフォーラム」の開催による青年交流の促進について喜びを表すとともに、自身の中国留学時代に得た一番の宝が多くの友人たちとの交流であったことなどを紹介した。

 

 

同じく「特別賞」を受賞した海江田万里衆議院議員は、ビデオメッセージで受賞の喜びを語るともに、本コンクールなどを通じた日中交流に対して引き続き支援していくと表明した。

 

 

続いて、最優秀賞を受賞した池松俊哉さん(東京都)、一等賞を受賞した星野信さん(福岡県)、岩崎春香さん(神奈川県)、畠山修一さん(埼玉県)、田丸博治さん(大阪府)、佐藤奈津美さん(秋田県)が、それぞれ受賞の喜びと感謝の気持ちを伝えた(書面含む)。

 

 

最優秀賞の池松さんの作品は「百聞は一見に如かず」と題し、大手コンビニチェーンの本部で原料調達や商品開発に携わる中で、実際に中国の製造現場を視察した時の驚きの体験を綴ったもの。初めて訪れた中国産の現場では、予想以上に品質管理や衛生基準のレベルが高く、「素晴らしいものづくりに繋がっていた」という。受賞作については「一回行けば(誰もが)私のように中国のファンになる。そのことを伝えたかった」などと語った。

 

閉会にあたり、瀬野清水・元重慶総領事が挨拶。第1回「中国滞在エピソード」コンクールで一等賞を受賞した瀬野氏は、本コンクールの応募数が年々増えていることについて触れ、「コンクールのますますの発展を祈るとともに、受賞作品集を多くの人に読んでもらいたい」と伝えた。瀬野氏の閉会の言葉全文は別項に掲載。

 

主催者を代表し、日本僑報社の段躍中編集長は、初のオンライン表彰式開催の成功に謝意を表するとともに「次の第4回『中国滞在エピソード』コンクールは、来年からスタートする。皆様のご応募を心からお待ちしています」と呼びかけた。

 

 

■第3回「忘れられない中国滞在エピソード」受賞作品集『中国産の現場を訪ねて』

 海江田万里・矢倉克夫・池松俊哉など82人共著、段躍中編、日本僑報社刊

http://duan.jp/item/304.html

 

【受賞作より】中国大使賞・池松俊哉さん(会社員)

――日本では中国産を避ける消費者が少なくない。私は胸を張って日本中にこう言いたい。「イメージと実際は全然違う。百聞は一見に如かず。一回行けば、あなたも私のように中国のファンになる」と。