第16回「中国人の日本語作文コンクール」 佳作賞以上の入賞者300人を発表! 【日本僑報社発】日本僑報社・日中交流研究所が主催する2020年の第16回「中国人の日本語作文コンクール」は、第1次審査を厳正に行った結果、「佳作賞」以上の入賞者計300人を選出、8月19日にそのリストを発表した。 入賞者の皆さん、おめでとうございます! ※ 佳作賞以上の入賞者リスト(計300人、登録順、敬称略) (入賞者の皆さんは、氏名、性別、テーマ番号、学校名などをご確認ください) 協賛:(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、(公財)東芝国際交流財団 後援:在中国日本国大使館、日中友好7団体、日本日中関係学会、(一社)アジア調査会、中国日本商会、北京日本倶楽部 など メディアパートナー:朝日新聞社 協力:長沙中日文化交流会館、(公財)日中国際教育交流協会 今回の日本語作文コンクールは、中国の学校で日本語を学ぶ中国人学生を対象として、5月20日から31日までの12日間にわたり作品を募集した(社会人は不可)。 集計の結果、中国のほぼ全土にわたる27省市自治区の大学や大学院、専門学校、高校など180校から延べ3438本もの多くの作品が寄せられたことがわかった。※応募者リストhttp://duan.jp/jp/2020all.htm 今年は、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大により順調な開催が危ぶまれたが、コンクールは応募者や関係者らの協力を得て、これまでに大きな影響を受けることなく予定通り進められている。 詳しい集計結果を見ると、応募総数3438本のうち、男女別では男性697本(人)、女性2741本。女性が男性の約4倍に上り、圧倒的に多かった。 また、今回のテーマは、新型コロナ感染拡大の影響により2月の時点で急遽変更し、(1)新型肺炎と闘った中国人たち――苦難をいかに乗り越えたか
(2)新型肺炎から得られた教訓や学んだこと (3)ありがとうと伝えたい――日本や世界の支援に対して――の3つとした。テーマ別では(1)1691本 (2)1368本 (3)379本と、(1)が最も多かった。 地域(行政区)別では、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、チベット自治区などを除く中国のほぼ全土にわたる27省市自治区から応募があった。最多は遼寧省の630本、次いで山東省の414本、広東省の329本、浙江省の314本、江蘇省の295本と、日本語学習者が多いとされる中国東北部と沿海部からの応募が上位を占めた。 応募作は例年にも増して甲乙つけがたい優秀かつタイムリーな作品が多く、コンクール事務局を中心とする第1次審査員も大いに頭を悩ませた。 今後は、数次にわたる審査員の厳正な審査により、応募作品の中から最優秀賞の日本大使賞(1本)、1等賞(5本)、2等賞(15本)、3等賞(60本)の計81本、さらに佳作賞200本ほど(昨年実績は229本)を選出、随時発表することになる。 最優秀賞受賞者には、副賞として「日本1週間招待」の特典が与えられる。また3位までの入賞作は「受賞作品集」として書籍にまとめられ、日本僑報社から出版される。 さらに例年通り12月12日には、在中国日本国大使館で入賞者たちを表彰する「表彰式・スピーチ大会」を開催する計画となっている(いずれも予定)。※表彰式はコロナウイルスの動向を見ながら、日本大使館と相談の上決定し、詳細が決まり次第、改めてご案内する。 このほか主催者は、先に今回のコンクールの「園丁賞」を発表した。「園丁」とは中国語で教師のことを意味しており、同賞は日中国交正常化35周年に当たる2007年の第3回から、学生の作文指導に実績のある学校を表彰している。 具体的には1校で50本以上の団体応募があった学校を授与の対象としており、今回は武漢理工大学(146本)、恵州学院(111本)、寧波工程学院(106本)、大連民族大学(104本)、大連工業大学(103本)、魯東大学(101本)、陽光学院(100本)など30校を表彰することとなった。 ※ 第16回「中国人の日本語作文コンクール」佳作賞以上の入賞者リスト(登録順) ※「園丁賞」受賞校一覧 【優秀賞(3等賞以上)各賞決定について】 3等賞以上の発表は9月初めに、3等賞と2等賞以上(最優秀賞・日本大使賞1名、1等賞5名、2等賞15名)の最終発表は10月下旬か11月上旬までに、それぞれ行う予定です。 今後、行われる各賞発表や受賞作品の書籍化、表彰式などについては「新浪微博」(http://weibo.com/duanjp)、「微信公衆号―中日橋段」、作文コンクール特設ページ(http://duan.jp/jp/)をはじめ、該当者にはメールで随時お知らせします。関係者の皆様は、ぜひこまめにチェックしてください! 【中国人の日本語作文コンクール】 日本僑報社・日中交流研究所が主催する「中国人の日本語作文コンクール」は、日本と中国の相互理解と文化交流の促進をめざして、2005年にスタート。中国で日本語を学ぶ、日本に留学経験のない学生を対象として、2020年で第16回を迎えました。この16年で中国全土の300校を超える大学や大学院、専門学校などから、のべ4万9287人が応募。中国国内でも規模の大きい、知名度と権威性の高いコンクールへと成長を遂げています。作文は一つひとつが中国の若者たちのリアルな生の声であり、貴重な世論として両国の関心が集まっています。 ◆◆大好評発売中◆◆ 最新刊『東京2020大会に、かなえたい私の夢! ―日本人に伝えたい中国の若者たちの生の声―』(日本僑報社) 第15回の3等賞以上の受賞作品、計81本を掲載。応募テーマは、(1) 東京2020大会に、かなえたい私の夢! (2) 日中新時代を考える――中国の若者からの提言 (3) 今こそ伝えよう!先生、家族、友だちのこと――の3つ。 最優秀賞に選ばれたのは潘呈さんの「東京五輪で誤訳をなくすため、私にできること」。来日時に見かけたおかしな中国語訳をなくすために、ネットを通じて「正確な翻訳を提供するサービス」を行いたいという、日本語を学ぶ若者らしい熱意とユニークな発想にあふれた作品だ。中国の若者たちの「生の声」からは、日中関係の明るい未来への希望が感じ取れることだろう。 |