劉 徳 有 先生 「日本人の中国語作文コンクール」 顧問に就任 この度、劉徳有先生が日本僑報社・日中交流研究所が主催する「日本人の中国語作文コンクール」の顧問にご就任くださいましたことをご報告いたします。 劉徳有先生に心から感謝するとともに、多くの方々ご支持とご協力を心からお願い致します。 ここに劉徳有先生のプロフィールを掲載します。 ※ 劉徳有(りゅう・とくゆう) 一九三一年七月二日大連に生まれる。中華人民共和国文化部(省)元副部長(次官)。現職 中国対外文化交流協会常務副会長、中華日本学会会長、郭沫若研究会名誉会長、宋慶齢基金会顧問、中国国際交流協会顧問、茶道裏千家淡交会北京同好会名誉顧問、北京大学客員教授、北京外国語大学名誉教授、首都師範大学名誉教授、外交学院兼職教授、天津科技大学名誉教授。 一九四五年八月、大連中学校在学中、終戦により学業停止。一九五二年からおよそ十二年間、中国外文出版発行事業局に勤務、日本向け月刊総合誌『人民中国』の翻訳・編集の仕事に従事。一九六四年から一九七八年までの十五年間、『光明日報』記者、新華社記者・首席記者として東京に駐在。帰国後、中国外文出版局副局長、中華人民共和国文化部部長補佐を歴任。一九八六年四月、中華人民共和国文化部副部長(次官)に任命され、一九九六年四月まで十年間日本を含む対外文化交流活動に従事。一九八四年から一九八八年まで、中日友好
世紀委員会中国側委員。一九九二年十月、日本国天皇、皇后両陛下ご訪中の際、中国政府文化部副部長として両陛下の北京故宮博物院ご参観の案内役をつとめる。一九九四年十一月、裏千家家元千宗室氏(現在の千玄室氏)のご招待により、京都に赴き、平安建都一二〇〇年慶祝式典に参加。二〇〇〇年春の叙勲で、勲二等旭日重光章を授かる。二〇〇三年四月十七日、日本政府文部科学大臣遠山敦子氏より、日中文化交流はじめ国際交流活動の面で顕著な功績を挙げた功労者として表彰さる。 主な著書と訳書 中国語版著書 『在日本十五年』(遼寧人民出版社、一九八一年) 『現代目語趣談』(遼寧人民出版社、一九八三年) 『戦後日語新探』(遼寧人民出版社、一九八八年) 『随郭沫若戦後訪日』(遼寧人民出版社、一九八八年) 『花束・友情・ 世紀』(遼寧人民出版社、一九九二年) 『時光之旅――我経歴的中日関係』(商務印書館、一九九九年) 『心霊之約――我親歴的中日文化・学術交流』(商務印書館、二〇〇二年) 『旅懐吟箋――漢俳百首』(文化芸術出版社、二〇〇二年) ほかに、『中日文化交流事典』を共同編纂・監修(一九九二年遼寧教育出版社出版)。 このうち、日本語版に翻訳された著書は以下の通り。 『日本探索十五年』、『日本語の面白さ』、『日本語の旅』、『郭沫若・日本の旅』 (いずれもサイマル出版会より出版)。このほか、『時は流れて――日中関係秘史五十年』(藤原書店二〇〇二年七月出版)。 中国語への翻訳に、芥川竜之介の『芋粥』、有吉佐和子の『祈祷』、大江健三郎の『ふいの唖』、尾崎一雄の『虫のいろいろ』、野間宏の『残像』などがある。 (『春華秋實―日中記者交換40周年の回想』より転載 段躍中撮影) |