16回「日本語作文コンクール」

応募総数3438本に!

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は6月24日、今年(2020年)の第16回「中国人の日本語作文コンクール」(主催:日本僑報社・日中交流研究所)の応募作品集計を発表した(同日時点)。

 

今回の日本語作文コンクールは、中国の学校で日本語を学ぶ中国人学生を対象として、5月20日から31日までの12日間にわたり作品を募集した(社会人は不可)。

 

集計の結果、中国のほぼ全土にわたる27省市自治区の大学や大学院、専門学校、高校など180校から延べ3438本もの多くの作品が寄せられたことがわかった。今年は新型コロナウイルスの感染拡大にともない各校が一時閉鎖されるなど、本コンクールの順調な開催が危ぶまれたが、結果として大きな影響を及ぼすことはない見込みとなった。

 

詳しい集計結果を見ると、応募総数3438本のうち、男女別では男性697本(人)、女性2741本。女性が男性の約4倍に上り、圧倒的に多かった。

 

今回のテーマは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2月の時点で急遽変更し、(1)新型肺炎と闘った中国人たち――苦難をいかに乗り越えたか (2)新型肺炎から得られた教訓や学んだこと (3)ありがとうと伝えたい――日本や世界の支援に対して――の3つとした。テーマ別では(1)1691本 (2)1368本 (3)379本と、(1)が最も多かった。

 

地域(行政区)別では、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、チベット自治区などを除く中国のほぼ全土にわたる27省市自治区から応募があった。最多は遼寧省の630本、次いで山東省の414本、広東省の329本、浙江省の314本、江蘇省の295本と、日本語学習者が多いとされる中国東北部と沿海部からの応募が上位を占めた。

 

今後は、数次にわたる審査員の厳正な審査により、応募作品の中から最優秀賞(日本大使賞)1本、1等賞(5本)、2等賞(15本)、3等賞(50本)の計71本、さらに佳作賞100本ほど(昨年実績は229本)が選出される予定。

 

最優秀賞受賞者には、副賞として「日本1週間招待」の特典が与えられる。また入賞作は「受賞作品集」として書籍にまとめられ、日本僑報社から出版される。さらに今年1212日には、例年通り中国・北京の日本大使館で入賞者たちを表彰する「表彰式・スピーチ大会」を開催する計画となっている(いずれも予定)。

 

このほか主催者は先ごろ、今回の日本語作文コンクールの「園丁賞」を発表した。「園丁」とは中国語で教師のことを意味しており、同賞は日中国交正常化35周年に当たる2007年の第3回から、学生の作文指導に実績のある学校を表彰している。

 

具体的には1校で50本以上の団体応募があった学校を授与の対象としており、今回は武漢理工大学(146本)、恵州学院(111本)、寧波工程学院(106)、大連民族大学(104本)、大連工業大学(103本)、魯東大学(101本)、陽光学院(100本)など30校を表彰することとなった。

 

※ 第16回「中国人の日本語作文コンクール」応募一覧 http://duan.jp/jp/2020all.htm

 

※「園丁賞」受賞校一覧

http://duan.jp/jp/2020c.htm