|
日中翻訳学院「武吉塾」第22期公開セミナー開催 「日本語らしさ」「上質な訳文」など詳しくレクチャー
日中翻訳学院院長高橋弥守彦先生も参加された。段躍中撮影 【日本僑報社発】日本僑報社・日中翻訳学院は、中文和訳の通信講座「武吉塾」の第22期スクーリング及び公開セミナーを9月7日午後、東京・豊島区の西池袋第二区民集会室で開催した。 この日は、昨年から新しい体制でスタートした「武吉塾」の講師で若手翻訳家の町田晶先生と東滋子先生が、第22期の添削を終えての総評などについて、実例を交えながら詳しくレクチャーした。 会場には各地から翻訳のプロを目指す受講生たちが集まり、通常の通信講座とは異なるリアルな講義に、集中して聞き入っていた。 セミナーで「文型で表現する日本語らしさ――中国語との比較から」と題して総評した町田先生は、日本語訳のさらなる「日本語らしさ」に着目。 「動詞主体の中国語」は一文の中にも主語・動詞が多用されるため、日本語に直訳すると冗長な文章になりがちとなる。そのため主語とともに「動詞の数を減らす」などして、より自然でこなれた「日本語らしい日本語」に訳してほしいと手ほどきした。 また「訳語を選んで上質な訳文を」というテーマで総評した東先生は、第22期の課題文の訳例と、より磨かれた訳語・訳文の違いを紹介しつつ「安易に選んだ訳語は誤訳につながる。ある程度の訳文が完成したら、あともう一歩追究する姿勢が大切。この表現でいいのか、訳語の選択は正しいのか。そのこだわりが上質な訳文へと磨きをかける」と翻訳のポイントについてわかりやすく指導した。 続く自由懇談では、町田先生、東先生を交え、受講者たちが「よりよい翻訳」をめぐって熱心に意見を交換した。 ※
関連報道 ・日中翻訳学院の通信講座「武吉塾」第22期公開セミナー 9月7日開催へ http://duan.jp/news/jp/20190907.htm ・朝日新聞、日中翻訳学院の案内を掲載 9月7日開催へ http://duan.jp/news/jp/20190904.htm 【講師略歴】 ■
町田晶(まちだ・あきら)先生 東北大学大学院文学研究科中国哲学専攻修士号取得。日中翻訳学院武吉塾などで中国語翻訳を学ぶ。現在はプロの翻訳者として産業翻訳、出版翻訳等の仕事に携わる。得意とする分野は思想、哲学、美術、工業、食文化等。プライベートでは国際交流活動に長年参加し、中国人留学生を始めとする学生の生活支援やネパールでの教育支援などに貢献している。 主な訳書に、チーグアン・ジャオ著『悩まない心をつくる人生講義』(日本僑報社、2016年)、監訳書に『屠ユウユウ 中国初の女性ノーベル賞受賞科学者』(日本僑報社、2019年)がある。 ■
東滋子(ひがし・しげこ)先生 北九州市立大学外国語学部中国学科卒業。北京大学に一年間留学。物流会社、日系航空会社北京支店勤務。帰国後翻訳に携わる。全国通訳案内士。武吉塾は第4期より受講。 主な訳書に、『中国の未来』(2013年)、『小さなぼくの日記』(2016年、いずれも日本僑報社)がある。 ※「武吉塾」第23期生募集(2019年10月開講) http://fanyi.duan.jp/take/23.htm |