相次ぐ翻訳書刊行記念イベントに新刊発行

日中翻訳学院修了生の活躍ぶり目立つ

 

 

 

【日本僑報社発】4月27日発行のメールマガジン「日中中日翻訳フォーラム」(日中翻訳学院事務局編集発行)は、日中翻訳学院の受講生・修了生の書店刊行記念イベントや新刊などを紹介している。日中翻訳学院の受講生・修了生たちがイベントなどで講演、読者との交流の場を持つのは、創立8周年を迎える同学院で初の快挙。また、相次ぎ翻訳書を刊行する修了生も出るなど、受講生・修了生の躍進ぶりが目立っている。

 

刊行記念イベントが開催されるのは、『中国人の価値観』と『悩まない心をつくる人生講義』の2冊。「礼節の国」と呼ばれた中国の伝統的価値観、現代中国の価値観を通して中国人の本質に迫る宇文利(うぶんり)北京大学教授著の『中国人の価値観』は、2013年10月から15年8月まで日中翻訳学院を受講した重松なほさんが翻訳した。

 

『悩まない心をつくる人生講義』は、米国の名門カールトン・カレッジで米国の若者向けに古代タオイズムのエッセンスを伝える“伝説の講義”を行ったチーグアン・ジャオ氏が、老子の哲学を「おだやかな心と休むこと」「働くことと休むこと」といった身近な例を挙げて解説した一冊。同学院で学んだ町田晶さんが翻訳している。

 

「『中国人の価値観』刊行記念講演会『答えはすべてここにある!』」は5月27日、八重洲ブックセンター本店8階ギャラリー(東京都中央区)で開催される。NHKラジオ「まいにち中国語」講師を務める陳淑梅東京工科大学教授に、本書翻訳者の重松さんが中国人との付き合い方、中国人から見る日本人などについて質問する形式となっている。19時スタートで申し込み先着順80人。参加費500円。講演会後にサイン会もある(持ち込みの本、色紙などへのサインは不可)。

 

「『悩まない心をつくる人生講義』を語る」は5月31日、ジュンク堂池袋本店(東京都豊島区)で行われる。老子研究者で日本女子大学教授の谷中信一氏と翻訳者の町田さんがトークセッションで本書を読み解く。19時30分開始で1000円(ドリンク付き)。定員40人で事前予約が必要。

 

同学院はイベントに登壇する受講生・修了生について「作者を除いて最も作品を理解している翻訳者は、より分かりやすく読者に語ることができるはず」とエールを送った。ほかの受講生・修了生らに対しては、「ぜひ参加して、登壇者たちを応援してほしい」とコメントしている。

 

このほか、メールマガジンでは4月27日に刊行されたシルクロード世界遺産の光彩を巡る写真資料集『新疆世界文化遺産図鑑』をはじめ、新刊も複数紹介している。

 

『新疆世界文化遺産図鑑』を翻訳した同学院修了生の本田朋子さんは、本書が翻訳3作目となる。前作『新疆物語―絵本でめぐるシルクロード』(小社刊)に続く新疆関係の翻訳書で、学院関係者では最多となるハイペースな翻訳ぶりが注目される。

 

同学院はメールマガジン内で、「本田さんの活躍を目標にして、プロの翻訳家を目指す皆さんにも明確なビジョン、方向性を打ち立てていただきたい」とアドバイス。「新彊関係なら本田さん」「経済なら○○さん」「科学技術なら○○さん」という風に、受講生自身が得意分野を見つけて実力を磨き続ける大切さも説いた。

 

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