来賓挨拶に続いて、日本僑報社の段躍中編集長(日中交流研究所所長)がコンクール11年の歩みを、これまでの記録写真をスクリーンに映し出しながら報告。
コンクールは「中国の日本ファンをもっと応援しよう」との方針のもと、(1)「日本ファンを育てること」
(2)「日中の絆」「アジアの絆」「世界の絆」の礎を作ること (3)それらが最終的には日本の安全保障や日中友好につながる――という思いを目的に2005年にスタート。この11年で約300の大学から延べ2万7981人の応募があり、うち受賞者が延べ1221人に上った。
こうした実績により、コンクールは「中国で日本語を学ぶ学生の間で、最も権威のある日本語作文コンクール」「日中交流の貴重なプラットフォーム」として定着してきた。
さらに、コンクールの入選作品をまとめた「受賞作品集」をこれまでに11冊刊行(いずれも日本僑報社刊)。合わせて約670点に上る優れた作文を掲載し、多くのマスメディアやウェブメディアにさまざまな形で報道されているほか、「中国の若者の声」として各界から注目されていることなどが紹介された。
段躍中編集長は11年にわたる各界からの支援に感謝の意を述べるとともに、「日本語学習を通じて日本への理解を深めた学生たちを、これからも応援していただきたい」と、コンクールへの一層の理解と支援を呼びかけた。