『中国共産党・国家・軍を動かす 胡錦濤の対日政策 ―歴代指導者が語った「日中関係」―』 ------------------------------------------------------------------ 前中国社会科学院日本研究所副所長馮昭奎・東京新聞中国総局長鈴木孝昌共著 ------------------------------------------------------------------ 対日関係では江沢民がことあるごとに歴史問題を持ち出し、反日的イメージが強かったのに比べ、胡錦濤は未来志向の実務的な対日政策に取り組むだろうと期待されている。だが、胡錦濤自身が対日政策を公に語ったことはほとんどなく、どのような方針を打ち出すのかは不透明な部分が多い。日本の将来にも重大な影響を及ぼす胡錦濤の対日政策とは如何なるものか。胡の対日観はどこから生まれ、どこへ向かおうとしているのか・・・・・・(鈴木・第一章より) ------------------------------------------------------------------ 第一章 中国の最高指導者胡錦濤の対日政策 鈴木孝昌 ◆一 恩師・胡耀邦……出発点……日本に学ぶ……暗転 ◆二 ポスト江沢民……二度目の訪日……江沢民の怒り……小泉訪中への条件……温家宝のメンツ ◆三 戦略的関係……5つのキーワード……対日新思考……胡錦濤のブレーン ◆四 揺れる日中関係……関係改善へのサイン……サッカー反日応援騒動……青年と愛国主義……かぎは「靖国」に 第二章 ケ小平の外交思想をしっかり継承し発展させよう 馮昭奎 ◆一、ケ小平理論と「三つの代表」 ◆二、中日両国の貿易関係および各分野の協力的発展を守るよう ◆三、保守化する日本への対応 日本国内の平和的対中友好勢力を獲得 ◆四、真摯に歴史問題解決にあたり、中日関係の大局を見る ◆五、対日外交は中国外交のポイントであり、対日外交は責任重大で前途多難である 第三章 中国の歴代指導者の中日関係に関する論述 馮昭奎 ◆一、毛沢東:「われわれ二つの民族は、今や平等となった」 ◆二、周恩来:「日中両国の工業化こそが、平和な共存共栄への唯一の道である」 ◆三、ケ小平:「日中間の『友好』の重要性は、あらゆる『問題』のそれを超えている」 ◆四、江沢民:「日中友好は結局、両国民の友好に尽きる」 付録 ◆一九七二年の共同声明 ◆一九七八年のの平和友好条約 ◆一九九八年の共同宣言 八年の共同宣言 |