中医診断学
中医診断学
商品ID 94
商品名 中医診断学
価格 6,600円
商品説明
●『中医診断学』前書/韓晶岩
人間が自然とのバランスを取れる状態は健康状態である。そのバランスが崩れれば、病気になる。人間と自然とのバランスが崩れた原因を考えてみると、自然の過剰な変化か人間の対応力不足のどちらかである。自然の過剰な変化に対し、人間の対応力が働き、自然の影響に対する反応が強く出る。そのアンバランス状態を実証という。実証では強烈な反応を起こすから、臨床ではデータが取り易い。ところが、自然の過剰影響ではなく、人間の対応力低下によるアンバランス状態を虚証といい、虚証では脱力感、顔の光沢感がない、手足の冷え、あるいはほてりなど、普通の検査だけではなかなかデータを取れない。
実証でも虚証でも、正しく臨床データを取り、そして証を立て、治療方針を選択し、治療するなど、中医学では古来よりいろいろな方法を工夫した。医者の目で患者を観察する(望診)。医者の鼻で患者の匂いを嗅ぎ、医者の耳で患者の音声を聞く(聞診)。患者の病歴を問う(問診)。医者の手で患者を触る(触診)。これを「四診」という。この四診では普通の診察方法でなかなか取れないデータがよく取れる。そして、各弁証方法で病気の原因、部位、正気と邪気の関係などを判明できる。更に、治療方針を選択し、治療することができる。臨床によく使われる弁証方法には八綱弁証、病因弁証、気血津液弁証、臓腑弁証、六経弁証、衛気営血弁証、三焦弁証などがある。中医臨床の効果を高めるために四診をうまく使うこと、正しく弁証することが肝腎である。
本書『中医診断学』はこの目的で中国の中医大学共通教材を参考にし、四診の部分を表で表現し編集したものである。2000年より日本中医薬学院で使用し、2001年、山田晴義医学博士の協力で再印刷された。
このたび、日本僑報社の協力で出版されることになった。本書を読まれる方が中医学臨床の診察方法と弁証方法を身につけ、中医学の臨床と漢方相談に何らかのお役に立てば幸いである。
2004,6,21
●著者略歴 
韓 晶岩(HanJingYan)1958年8月22日中国瀋陽に生まれる。1982年遼寧中医大学中医学部卒業。その後、同大学医学部の大学院修士課程を修了し、同大学の助手、講師を経て、1991年9月、「消化器疾患の発生機序における微小循環障害と免疫異常の役割と漢方療法の意義」についての研究のため、慶應義塾大学医学部消化器内科の訪問研究員として来日。
1998年4月、遼寧中医大学附属日本中医薬学院の学院長に就任し、1998年9月より、同大学内科教授を兼任。2002年10月より、慶應義塾大学医学部消化器内科にて博士(医学)を取得。現在、同学部の共同研究員。『中医基礎理論』『中医の非薬物療法の基礎と臨床』『日漢対照中医常用語読音ハンドブック』『方剤学』『漢方薬理学』などを編著・共著した。日本臨床中医薬学会理事兼事務局長、世界中医薬学会連合会常務理事、日本微小循環学会評議員。北京大学天土力微小循環センター長、中国医学科学院微小循環研究所客員教授、ハルピン医科大学客員教授などを兼任。
 
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