中国人作家高纓原著、田中須磨子訳、王敏監修したルポ集『無言の愛』は、日本僑報社より刊行された。 ---------------------------------------------------- 「私と妻は世界で最大の苦痛を味わった親といえるでしょう。それは上の娘と次の息子が、続いて薬害による聾唖者になったからです。同時に私たち夫婦は、この世で最高にしあわせな親ともいえましょう・・・」本文より ---------------------------------------------------- 目 次 序 まえがき (最悪の苦しみを味わった最高の幸せ者) 美しい夢 大災難 心のつながり 大自然の力を借りて 果てしない治療の道 重 責 人生のスタートライン 離合集散 離れて故郷を思う 希望の妊娠 小 苗(息子) 二度目の悪運 強靭な母親 頼りあう姉弟 反動勢力が街を襲う 巣を覆されて 新聞拾いの恩人 戦火を逃れて 陳さん 再び別離 父は豚飼い 逃亡そして彷徨 父と子家へ帰る 入 学 苦の中に楽あり 娘の基本能力を考える 朱佩君先生にお願いする 芸術の門をたたく 才能を駄目にすることはできない 他の人より十倍励まなければならない どら息子 家 風 舟は転覆せず 国の幸福は家の幸福 大地を読む 潜在的な激情 境 地 めぐり逢い 娘の結婚 息子の視野 びっくり仰天 芸術の殿堂に踏み込む 絵画展にて 大難にも死なず 兄妹の深い愛 家庭での批判会 一歩一歩苦しみを経て 楠を作る 香港からの郵便物 初の日本訪問 名誉を戴いて帰る 再び大志を抱く 一匹の野生馬 恩師を亡くす 芸術のバトン 《家―系列》 再び日本へ飛ぶ 終末部ではない 附 文 崇高な師の作品/柳暗花明又一村 《窮しても道は開ける》(陸游の詩)/布売り民謡(小学校時代の先生の記憶)/千里の師を尋ねて 監修に寄せて 訳者あとがき |