【内容紹介】 日本人の中国嫌いは主に次のところに集中している。@時代遅れの教条主義(共産主義・社会主義)の国A経済的に立ち遅れた開発途上国B日本に大量の不法入国者を送り込み犯罪を輸出する国C周辺の国々を属国視する中華意識に固執して独善的な歴史認識を要求する国……。 中国人にこびりつく日本嫌いは、アジアの傲慢な国という歴史認識に起因している。伝統の文化を簡単に捨て去り欧米にばかりいい子ぶっている姿だ。すなおにアジアの先進国と評価できないと思っているから、日本製品を使っていても反日感情がぬぐえない。近代以来の被侵略史の後遺症が尾を引いている。 「兄弟は他人の始まり」にしてはいけない。日本では「中国現象」、中国で「日本現象」が起こっている。お互いに関心が高まった今こそ、日中関係のボタンをかけ違いを見直す絶好の機会とみたい。 本書は、日中の見えない心の鼓動に耳を傾け、ここ数年発表してきた原稿を改めてまとめてみたものである。日中の相互認識の誤作動を直視するなかから可能な道が映し出さればと思う。多くの読者のご批評を賜ればと切に願う。 ----------------------------------------------------------- ●目次(抜粋) 序文にかえて 相互認識の誤謬―日中比較の視点から 茶髪スタイルの日中新時代―交流の新しい始まり 相互理解を果たす媒介・留学生の育成について ―中国留学生をベースに文化政策的提案 国際結婚という異文化の衝突―生活文化革命を願った一考察 同文同種の思い込みが生む認識の誤作動―日中歴史観のずれ 中国における「晴れ時々曇り」の日本観・日本研究の新しい動き 後書きにかえて 日中を合わせ鏡の目で ------------------------------------------- 書名 なぜ噛み合わないのか--日中相互認識の誤作動 著者 王敏 出版 日本僑報社 判型 新書サイズ 143頁 定価 1300円+税 発行 2004年5月1日 ISBN 978-4-493149-083-3 C0036 注文先 http://duan.jp/item/83.html ------------------------------------------- |