●中国の庶民にとって、そして一兵士にとって、あの戦争は何だったのか……戦後57年、中国人の体験した戦争が、モノを通していま、語られる! 中国に残された日本軍の鉄兜や「伝単」、占領地で発行した良民証など、数々の侵略の証し。 抗戦兵士の士気を高めた胸章、新聞や雑誌、張作霖が使った象牙製の扇子。 「抗戦建国」と抗日愛国プロパガンダの刻まれた鍋や茶碗、庶民の使う日用品。 国共内戦や文化大革命の嵐をかいくぐり、残されたこれら、貴重な歴史の語りべたちを収集し、その声に耳を傾けた本書は、これまで光をあてられることのなかったもうひとつの中国抗日戦争史でもある。 【内容紹介】 四川省出身の戦後生まれの収集家が、中国国内で集めた抗日戦争に関わる品々や書籍類を、そのものにまつわる史実やエピソードをまじえて、解説。本書には、日本でこれまでに発表されたことのない、抗日戦争中の兵士や、庶民の生活にふれる貴重な実物写真を数多く掲載されている。 樊建川著 『沈黙の語りべ』翻訳グループ訳 日本僑報社出版2002年9月 --------------------------------------------- 【日中戦争関連出版物8.15シリーズのご案内】 http://book.duan.jp/815.htm |