中国工業化の歴史−化学の視点から−
中国工業化の歴史−化学の視点から−
商品ID 250
商品名 中国工業化の歴史−化学の視点から−
価格 3,888円
商品説明
中国工業化の歴史−化学の視点から−
中国の近代工業、特に化学工業がどのように発展してきたのか、日本との関係を踏まえて解き明かした新視点による中国工業発展史。


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書名 中国工業化の歴史−化学の視点から−
著者 峰毅(みねたけし)
出版 日本僑報社
判型 A5判 200頁
定価 3600円+税
発行 2017年11月11日
ISBN 978-4-86185-250-3 C0036
注文先 http://duan.jp/item/250.html
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東京大学名誉教授 中兼和津次先生の推薦文

峰毅著『中国工業化の歴史―化学の視点から』を推薦いたします。氏の学位論文である『中国に継承された「満洲国」の産業』御茶の水書房,2009年11月は、中国における化学工業が満州国時代から新中国へどのように遺産として引き継がれていったのか、克明に分析した著作であり、中国の経済史、あるいは産業史の研究として高く評価されておりますが、このたび氏が長年書き溜めておいた「中国工業発展史」を上梓することになり、前著を発展させて過去から現在に至る百数十年の中国工業化の歴史を解き明かす研究書となりました。
清末に「洋務運動」が起こり、そこから中国の近代工業化が始まりますが、中華民国から「満州国」の時代へ、さらに新中国から現代中国へと、大きな歴史的流れに沿って中国の近代工業、その中でも化学工業がどのように展開し、発展していったのか、この1冊で全て分かるようになっています。こうした研究書はこれまでほとんど出版されておらず、その意味できわめて貴重な成果ですが、そのうえこの書は専門書というよりも一般向けに書かれており、中国における近代工業の発展史を平易に理解できる内容になっております。
さらに、近代工業の発展を通じて中国の経済、さらには政治の動きも紹介されており、中国の近現代史も学べる構成になっており、中国の歴史に詳しくない人でも、あるいは中国近代の歴史に興味のある人にとっても、時代の流れを見通せる格好の参考書にもなっています。      2017年7月9日
【中兼和津次氏略歴】 東京大学教養学部卒。アジア経済研究所,一橋大学を経て東京大学教授(1990-2003年)。青山学院大学教授(2003-10年)。現在は東京大学名誉教授。


前日本化学工業協会専務理事 西出徹雄氏の推薦文

 中国近代化学工業の歴史は、日本ではこれまでほとんど研究されてこなかったという。化学工業は自動車や家電製品など他の産業と違って一般の人には製品が見えにくいこともあり余り意識されず、経済の専門家からも研究対象として関心を持ってもらいにくかったようだ。しかし、他の産業を原材料や部品の供給を通じて支える産業であるから、一国の工業化、近代化がうまく進んでいくかどうかの重要な基盤を成している。
 現在の世界経済を見れば、中国の位置づけの大きさを認識せざるをえないが、世界の工場たる現在の中国が成立した背景の1つが化学工業の発展といえる。フォーチュン誌の発表する世界企業の売上高ランキングでは中国企業が上位を占めるようになり、2016年ではSINOPECが第3位に躍進している。また世界の化学品出荷に占める中国のシェアは39.9%と、全アメリカ(203.%)と全欧州(17.4%)を合わせたより大きく、米国の2.7倍、日本の10倍に達している。
 近年の中国における化学工業の発展には欧米大企業が深く関与しているが、少し時代を遡ってみると、明治時代から第2次世界大戦後のかなりの時期まで、日本の化学工業の発展と密接に関係してきたことは明らかである。この事実は、最近の目先の動向を見ることだけに終始していると当然視野に入らず、日本で化学工業に携わっていても余り意識されないままとなっている。
 著者は、この忘れられていた中国近代化学工業の発展を近代日本との関係の中で、もう一度再確認しようと試み、これまで永く手を付けられないままになっていた、しかし極めて重要な歴史を、私たちに見やすい形で提示してくれた。著者が本格的にこの分野の研究に入る契機となったのが、プロローグのとおり2011年の陳?文先生来日時の講演会であったとすれば、それはこの企画に及ばずながら関わった一人として大変喜ばしい偶然に違いない。
 実は時を同じくして化学業界の世界組織である国際化学工業協会協議会(ICCA)では、中国を代表する中国石油和化学工業聯盟(CPCIF)をメンバーに招き入れる努力を続けていたが、更にこれと並行して日中間でも定期協議を行うことで合意ができ、2015年から相互に行き来を続けながら、CPCIFとの間で連携強化を進めている。
 事業環境が大きく変化する時代にある化学工業を見ると、過剰設備問題のような後向きの課題も、環境対策をはじめ持続的発展に向けた前向きの課題も、その多くを日中両国で共有している。「水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない」というが、著者の提示してくれた、相互に深く関わり合って発展してきた化学工業と先人の努力の歴史を振り返ることは、未来に向けた日中間の発展的互恵関係を構築していく上で、出発点となるべきことではないだろうか。      2017年8月2日
【西出徹雄氏略歴】 東京工業大学理学部卒。経済産業省入省。化学課長,中国経済産業局長を経て日本化学工業協会専務理事(2007-16年)。現在は化学研究評価機構理事長。


【著者紹介】
峰毅(みねたけし)
東京大学経済学部卒業。財閥系化学会社に就職し,調査企画部,肥料事業部,国際部を中心に主として海外業務に従事。この間,社命によりアメリカに留学し,ジョンズホプキンズ大学で経済学修士号取得。1994-99年は北京駐在。その後東京大学に戻り経済学博士号取得。東京大学社会科学研究所を拠点にした中国経済研究のほか,東京大学,防衛省,(中国)清華大学などで教育活動にも従事。
 
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