*「和一水」は「ワイッスイ」と読む
旧満州に取り残され孤児となった著者。 1986年の日本帰国までの激動の半生を記した真実の書。 過酷で優しい中国の大地を描く。
【内容紹介】
1940年に旧満州で生まれ敗戦の混乱に巻き込まれ孤児となった著者。その後40年間の長きに渡り中国の激動の時代を生き抜き、遂に日本への帰国を果たす。 二つの祖国を持つ事になった著者が抱く日本と中国への複雑な思い、産みの母と育ての母に対するつきることの無い思慕の念が胸をつく。小日本鬼子と罵られつつも、家族や仲間に助けられ、もちまえの誠実さで周囲の信頼を勝ち取り、中国の大地で生き抜いてきたもう一人の「大地の子」。元残留孤児本人による真実の記録は生々しいリアリティをもって戦争の悲惨さを伝える。
------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------
【目次】
第一章 母 第二章 大平村の大地 第三章 嵐の中で 第四章 私の道
【著者紹介】 和睦 (ワモク) 1940年満州・牡丹江に生まれる。1945年ソ連軍の侵攻により逃避生活に入り、その最中、母と死別、孤児となり、中国人家庭に引き取られる。1983年に初めて日本の土を踏み、父と38年ぶりの再会。1986年妻とともに永住帰国を果たす。「中国人養父母感謝之碑」建立に尽力。
【監訳者紹介】 康上 賢淑(こうじょう しおん) 名古屋大学経済学研究科博士後期卒業。京都大学経済学研究科東アジア研究センター&東レ経営研究所客員研究員、鹿児島県日中友好協会顧問、日本華僑華人婦人連合会理事。本職は鹿児島国際大学経済学研究科准教授
【訳者紹介】 山下千尋(やました ちひろ) 九州大学文学部中国文学科卒。高校教員、中国帰国者自立指導員、鹿児島県中国帰国者自立研修センター職員等を経て、現在、中国残留孤児支援団体「ソラソの会」事務局長。
M川郁子(はまかわ いくこ) 鹿児島市在住。東京外国語大学中国語学科卒業。中国広東省広州市中山大学に留学後、広東省の日系企業に就職。その後鹿児島市の貿易会社へ転職し、2005年からフリーランスで主に日本語と中国語および広東語の通訳、産業翻訳に従事。
----------------------------------------------- 書名:和一水―生き抜いた戦争孤児の直筆の記録― 著者:和睦 (ワモク) 共訳者:山下千尋(やました ちひろ) M川郁子(はまかわ いくこ) 監訳者:康上賢淑(こうじょう しおん) 出版:日本僑報社 判型 四六判303頁 定価 2400円+税 発行 2015年11月28日 ISBN 978-4-86185-199-5 C0036 注文先 http://duan.jp/item/199.html ----------------------------------------------- |