日本図書館協会選定図書
推薦のことば
この小説は1961年から2001年まで激動の中国を舞台に、貧しい一農村女性の半生を描いたものです。主人公春草は、四人兄弟の中のただ一人の女子ということで、母親から厳しく育てられます。成人して伴侶を得、結婚して家を離れますが、火災を皮切りに夫の不祥事が招く災難など幾多の困難に遭遇します。小説は授かった双子を擁して苦難を乗り越え、けな気に生きる姿を感動的に描いています。この小説を読むことにより中国社会の深層にも触れることができるでしょう。多くの日本の皆様に是非お読みいただきたいと念じています。 東京工科大学教授 陳淑梅
------------------------------------------------------------ 【内容紹介】 中国の女性作家・裘山山氏のベストセラー小説で、中国でテレビドラマ化され大反響を呼んだ『春草』の日本語版。 原書は上海文芸出版社刊。2009年、第3回「中国女性文学賞」を受賞した現代中国女性文学の傑作で、中国版「おしん」の半生記ともいわれて人気を集めた。 1961年、中国東南部の貧しい農村に生まれた春草は、幼いころから苦労を重ね、偶然出会った男性と結婚したのちも平穏な日々は束の間、火災や夫の不祥事などいくつもの困難に見舞われる。だが授かった双子の子どもをよすがに、逆境を乗り越えていく春草。幼友達や恩人など様々な人間模様が交錯し、激動期の中国社会が鮮やかに浮かび上がる……。
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【著者紹介】 裘山山(チウシャンシャン)1958年、浙江省杭州市出身。 1983年四川師範大学中国語学部卒業。中国作家協会全国委員会委員、四川省作家協会副主席。
【訳者紹介】 于暁飛(監修)元NHK「中国語講座」ゲスト。NHK国際放送局中国語アナウンサー。2012年、千葉大学博士号を取得。現在、日本大学法学部教授。
徳田好美(共訳)1958年、東京大学法学部卒業後日立金属入社、勤労部長、会長等を歴任。2001年より于暁飛教授に師事。著作『和彊の人事』
隅田和行(共訳) 1961年、九州大学経済学部卒業後日立金属入社、経理課長、システムセンター長等を歴任。2001年より于暁飛教授に師事。著作(監修)『SEのためのMRP』
------------------------------------------------------------ 『春草』〜道なき道を歩み続ける中国女性の半生記〜 著者:裘山山 監修:于暁飛 訳者:徳田好美・隅田和行 出版:日本僑報社 判型:四六判448頁並製 定価:本体2300円+税 発行:2015年5月15日 ISBN:978-4-86185-181-0 C0036 注文先 http://duan.jp/item/181.html |