大国の責任とは
〜中国平和発展への道のり〜
【内容紹介】 大国に必要なのは支配力ではなく責任論 1970年代末からの改革開放政策によって、国際システムに急速に溶け込んだ中国。その中国が世界舞台のセンターポジションに向かっているのは避けられない現実だ。西側諸国の経済が低迷する中、中国経済の急成長は10年以上も続き、名実共に世界経済を牽引する最強のエンジンとなった。 こうした情勢下にあって、大国には巨大な支配力は必要ないが方向性が必要であり、それが「責任論」である。金融、人道主義、グローバルガバナンス、安全保障、気候、為替相場、債務などに対する責任を一括りにした中国の「大国責任」に、世界の注意が向けられている。では中国はいかなる方法で国際責任を果たそうとしているのか? 中国の国際責任を体系的かつ網羅的に解析 本書は、中国の国際責任の歴史を踏まえた上で、国連安保理常任理事国、世界最大の発展途上国、新興市場経済体、国際社会の建設者としての中国がそれぞれいかに国際責任を果たすために努めているか、その具体例を詳述。さらに中国が現行の国際システムに加入した上で、世界平和と発展にいかに貢献するか、その責任課題についても明らかにする。 中国で国際関係学のトップに立つ著者が、ますます関心が高まる中国の国際責任について体系的かつ網羅的に解析。世界が注視する「大国責任」のあり方や、その政策の行方を知る有益な1冊だ。
------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------- 【目次から】 ・第一章中国の大国責任の分析 ・第二章国際責任の起源 ・第三章責任ある大国としての中国 ・第四章平和維持と責任分担 ・第五章発展の推進と福祉の共有 ・第六章協力の推進と共同繁栄の実現 ・第七章友好的共存、調和とウインウイン ・第八章中国の国際責任 ------------------------------------------------------- 【著者紹介】 金燦栄 1962年生まれ。中国社会科学院を経て、北京大学国際関係学院にて博士号を取得。現在、中国人民大学国際関係学院副院長・教授、外交学科博士課程指導教官、中国人民大学国際エネルギー戦略研究センター学術委員会主任、中国人民大学アメリカ研究センター副主任。専門は、アメリカ政治制度と政治文化、アメリカ外交、中米関係及び大国関係、中国対外政策。著書に『多国間主義と東アジア協力』などの他、論文、評論多数。日本僑報社から『中国の未来』を翻訳出版。 【監訳者紹介】 日中翻訳学院(にっちゅうほんやくがくいん) 日本僑報社が「よりハイレベルな中国語人材の育成」を目的に、 2008年9月に創設した出版翻訳プロ養成スクール。 【訳者紹介】 本田朋子 共立女子大学国際文化学部国際文化学科中国文化コース卒業。中国深せん外国語学校日本語科勤務。帰国後、翻訳に携わる。2005年第1回「日本人の中国語作文コンクール」(社会人の部)で2等賞受賞。日本僑報社創設の出版翻訳プロ養成スクール「日中翻訳学院・武吉塾」修了生。 ------------------------------------------------------- 大国の責任とは 著者 金燦栄 監訳者 日中翻訳学院 訳者 本田朋子 出版 日本僑報社 判型 四六判312頁並製 定価 2500円+税 発売 2014年7月28日 ISBN 978-4-86185-168-1 C0036 注文先 http://duan.jp/item/168.html ------------------------------------------------------- |