●2007年第13回上海テレビ祭 「マグノリア賞」 「最優秀監督賞」受賞! 「最優秀女優賞」受賞! ●2007年第1回東京国際テレビ祭 「最優秀テレビドラマ賞」受賞! -------------------------------------------- 【内容紹介】 30万部のベストセラー、TVドラマ化 王海鴒『新結婚時代』は、中国の現代小説を代表する超ベストセラーである。 北京で2006年9月に初版が出版されるや空前の大ヒットとなり、すでに30万部を超える売れ行きとなっている。また、出版されて間もなくTVドラマ化もされ、半年の間に広大な中国全土の各キー局で放映もされたほどの人気だ。その日本語版が、7年の時を超え、翻訳された。 逆玉の輿、不倫、老いらくの恋 ところは、北京。恋愛結婚した一組のインテリ夫婦と、その親族や周囲の人々の人間模様が描かれている。 都会で生まれ育った妻と、農村で生まれ育ち、都会の大学を出て都会で職を得た夫。都市と農村、それぞれの実家の親兄弟。妻の親友と実業家の不倫の恋愛。それらが夫婦生活に次々と波紋をもたらす。また、いろいろな結婚のタイプ・恋愛のタイプが提示されるような形で、夫婦の生活とも複雑に絡み合っていく。 結婚事情から見えてくる今の中国 骨格となっている実家と若夫婦の確執などは目新しい内容とは言えないが、育った環境による物の考え方の隔たりや、現代中国のかかえる都市・農村間の格差や都会での貧富の格差などの問題が、軽快なタッチでさりげなく描かれており、現代中国の人々の生活に根ざした作品と言える。それゆえに、地元中国で空前の大ヒットとなったのであろうし、私たち日本人が庶民レベルで中国を理解するには、絶好の読み物と言える。 ------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------
【著者略歴】 王海鴒(おう かいれい/ワン・ハイ・リン) 1952年山東省生まれ、作家・脚本家。16歳で兵士として済南軍区に赴き、通信兵・衛生兵・宣伝隊員を務める。1983年、総政話劇団に転じ、脚本執筆に携わる。 現在、中国で最も結婚を描くのが巧みな女性作家として、高い評価を得ている。主要小説作品に『牽手』『中国式離婚』など。『牽手』は「不倫」を、『中国式離婚』は「離婚」をテーマに描き、いずれもテレビドラマ化され、社会に大きな反響を引き起こした。 本作『新結婚時代』(2006年)はほどなくして同名のテレビドラマが放映され、再び現代の結婚問題に関する議論を引き起こした。 【訳者略歴】 陳建遠(ちん けんえん/チン・ジン・ユエン) 1962年北京生まれ、在日歴22年の主婦。 1984年北京農学院(大学)卒業。1984〜90年同大学・林学部勤務。1990〜91年中国国際貿易中心勤務。1991年夫婦で来日、2012年まで神奈川県川崎市に在住。2012年〜現在北京市に在住。 加納安實(かのう・やすみ) 1922年神戸市生まれ、元新聞記者。 1942年大阪商科大学高商部卒(戦時繰り上げ卒業)。1942〜45年兵役を経て、1946〜77年朝日新聞社勤務。1978〜87年静岡県民放送社(現・静岡朝日テレビ)勤務。1987年〜現在社史執筆、英文金融週報翻訳、通信講座『随筆』の添削講師など。 ----------------------------------------------------- 著者 王海鴒 共訳 陳建遠、加納安實 出版 日本僑報社 判型 A5判 368頁 定価 2200円+税 発行 2013年8月 SBN 978-4-86185-150-6 C0036 注文先 http://duan.jp/item/150.html |