−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【内容紹介】日中間では、国益の融和と衝突が、ほぼ同率で存在している。両国は「運命共同体」という依存関係にあるが、同時に、国益を巡る対立と排斥も目立つ。日中関係の根本的な改善は、国民レベルの相互信頼を醸成し、互いに国益において戦略的妥協が求められている。−−本書より抜粋 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ------------------------------------------- 書名 『日中国益の融和と衝突』 著者 殷燕軍(関東学院大学教授) 訳者 飯塚喜美子 出版 日本僑報社 判型 A5判 300頁 上製 定価 7600円+税 発行 2008年9月4日 ISBN 978-4-86185-078-3 C0036 注文先 http://duan.jp/item/078.html ------------------------------------------- ◆目次◆ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 序 章 一、日中関係の基本評価 二、日中関係の基本問題について 三.国民感情の摩擦と互いの発展傾向に対する基本的評価 四.戦略的互恵関係とその中身 五.両国民とも相手国に対するイメージが悪い −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第一章 日中関係の回顧と現状分析 第一節 日中関係の政治的基礎 一.共同声明で合意した共通認識と妥協点 二.日中間の意見相違及び対立 第二節 法的基礎 一.友好条約の内容 二.友好条約の性質と位置付け 三.戦後日中関係における日台[華]条約の位置付け 四.日本政府と最高裁判所の日台[華]条約に対する解釈の矛盾 第三節 経済基礎 第四節 社会(民衆)的基礎 一.歴史感情 二.現実感情 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第二章 日中の政治的戦略的利益の分析 第一節 中国の政治利益 一.政治(内政)利益 二.中国の外交利益 第二節 日本の政治利益 一.日本国家の政治利益 二.日本国家の外交利益 第三節 日中双方の政治と外交利益の合致点 一.国益面での合致点 二.互いの戦略意図をどう解読するか 第四節 政治及び外交利益上における相違点と衝突 一.両国の問題関心の相違点 二.国情の違いと国家的価値観の差異 三.日中の国家政治、外交利益での対立点 四.外交政策上の違い 外交政策上の違い 五.政治体制とイデオロギーの差異 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第三章 日中の安全保障利益 第一節 安保情勢判断による国家安保戦略に与える影響 一.日中両国の国際情勢判断に対する歴史的教訓 二.相手の情勢と安保政策に対する日中の分析 第二節 日中それぞれの安保利益 一.伝統的安保利益 二.非伝統的安保利益 三.日本の安保利益 第三節 日中の安保利益面での合致点 第四節 日中安保利益の衝突 一.領土争論 二.東海(東シナ海)油田問題 三.台湾海峡の安全面での対立 四.日米同盟に対する認識相違点 五.日本の防衛力(軍事力)の評価 六.中国の軍事力の評価 七.中国脅威論と日本脅威論の並存 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第四章 日中の経済利益面での融合と対立 第一節 中国の経済利益 第二節 日本の経済利益 第三節 双方の経済利益の融合 第四節 双方の経済利益の衝突 第五節 各自の経済利益 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第五章 日中社会文化の利益融合と衝突 第一節 日中の社会文化面の異同 第二節 日中文化の比較と哲学思想 一.イデオロギー 二.価値観 三.現代中国の革命 四.革命のない日本 第三節 日中文化利益の相互融合 一.民族主義問題 二.社会文化の帰属意識 三.日中文化と人的交流―相互融合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第六章 日中戦略的互恵関係の範囲 第一節 日中関係のそれぞれの外交政策に置ける位置 第二節 互恵メカニズムの内容と外枠 第三節 日中戦略的互恵関係の可能性と現実の隔たり 一.互恵の可能性 二.日中関係の制約的要素 三.双方のわだかまりと歩み寄り −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 結論と思考 後書き 注 |