『梁山伯と祝英台』日本で出版

(中国青年報1130日の記事)

 

 

本紙発(駐日記者・裴軍) 先日、長編小説『梁山伯と祝英台』が日本僑報社から出版された。原作者は中国の著名な作家である趙清閣氏、翻訳者は日本梁祝研究所所長渡辺明次氏である。

 

故周恩来が「中国のロミオとジュリエット」と言った梁祝の物語は中国では古くから広く伝えられてきた感動の物語であるが、日本でこれを知る人は少ない。2002年、渡辺氏は退職後、私費で北京外国語大学に留学し、語学の教材の中で梁祝のことを知り、おおいに興味を持った。そして中国留学の4年間に、梁祝物語に縁のある地を訪ね、フィールドワークを行い、中国人の師の指導のもと中国語の論文「梁祝故事真実性初探」を完成させた。その後、渡辺氏は日本梁祝文化研究所をたちあげ、梁祝に関する書籍を3部作として出版することを決めた。そして趙清閣氏の長編小説『梁山伯と祝英台』を翻訳し、「梁祝3部作」の第二部とした。中国梁祝文化研究会会長・周静書氏は、この書籍に序文を寄せて渡辺氏を高く評価し、梁祝に縁のある場所を遍く巡り歩いた日本人は彼が初めてであり、また海外における梁祝文化研究の第一人者であるとした。