第8回「忘れられない中国滞在エピソード」作文・漫画コンクール

 

最優秀賞(中国大使賞)特別賞受賞者発表

 

1219日 東京で表彰式開催へ

 

 

 

 

日本僑報社主催、駐日中国大使館・読売新聞社など後援による第8回「忘れられない中国滞在エピソード」作文・漫画コンクールの審査結果が、日中国交正常化53周年記念日の929日に発表されました。

 

厳正な審査の結果、最優秀賞(中国大使賞)はYouTuberのモワンヌ前田未希さんに決定。さらに、特別賞には、漫画家で日本漫画家協会会長のちばてつや氏、日本財団会長の尾形武寿氏、参議院議員で公明党代表代行の竹谷とし子氏の3名が選ばれました。

加えて、一等賞4名、二等賞10名、三等賞25名、今年新設された漫画部門・優秀賞3名を含む計46余名が受賞しました。

 

※受賞者名簿はこちら

 

 

最優秀賞(中国大使賞)

 

モワンヌ前田未希さんの受賞作「レンズ越しに見えた『本当の中国』―偏見の向こうにある日常」より抜粋

「日本で目にする中国の印象はネガティブなものも多く、不安を抱いて広州へ渡りました。ところが実際に生活してみると、キャッシュレスや宅配、EV車などが普及した便利で温かい社会が広がっていました。三人の子どもと街を歩くと、現地の方が笑顔で『很害!』と声をかけてくれる。そんな日常が私の心をほぐし、偏見が一枚ずつはがれていきました。小さな発信でも、そこから生まれる一つ一つの交流が相互理解の橋になると信じ、これからも続けていきます。」

 

特別賞

 

ちばてつや氏(漫画家/日本漫画家協会会長)の受賞作「戦争では、みんなが犠牲者―戦後八十年に寄せて―」より抜粋

「幼少期を旧満州・瀋陽で過ごし、終戦を迎えました。戦後70年の頃には『私の八月十五日展』を中国でも開催し、子どもたちが日本人の苦しみを知り、理解を深める姿に心を打たれました。戦争に勝者はいません。皆が犠牲者です。戦後80周年の今年、漫画を通じて平和の尊さと共生の大切さを次世代に伝えたい。日中の子どもたちが互いを認め合い、未来へ仲良く歩むことを願っています。」

 

尾形武寿氏(日本財団会長)の受賞作「ケ小平先生との出会いは、日本財団の中国事業の原点」より抜粋

1984年に初めて中国を訪問して以来、日中相互理解の促進事業に携わり続けています。人民大会堂でケ小平先生と会見し、『日中のために協力していきましょう』との言葉を頂いたことが、日本財団の中国事業の原点となりました。以来、日中笹川医学奨学金制度や市長交流、佐官級交流、笹川杯作文コンクールなど多岐にわたる交流を推進し、約2400人の中国人医療人材を日本に送り出しました。民間交流は国家間の安定に不可欠であり、未来世代に引き継ぎたいと考えています。」

 

竹谷とし子氏(参議院議員、公明党代表代行)の受賞作「わだかまりを解くためには自分の目で見ることが大事だ」より抜粋

「学生時代から日中友好の重要性は当然のこととして心にありました。2013年、国交正常化以来最悪といわれた時期に若手政治家として訪中し、率直な対話を重ねた経験は私の政治家としての原点です。今年4月の訪中では王滬寧主席と会談し、日本国民の懸念を伝え、課題解決への道筋を見出しました。今後も若者や女性との草の根交流を広げ、相互理解と信頼を築いていきたいと考えています。」

 

一等賞受賞者(4名)

 

冨本美月さん(兵庫県/日中バイリンガルMC)「寧波が教えてくれた心のつながり――家族、友、そして言葉」→家族ぐるみの交流を通じて、言葉や文化を超えて人と人がつながる喜びを描いた感動作。

 

鈴村亜希子さん(愛知県/会社員)「中国語なんて無理だと思っていた私が、語学交流会を立ち上げるまで」→苦手意識を乗り越え、中国語交流会を立ち上げた挑戦と成長の物語。

 

城戸隆治さん(茨城県/会社経営者)「火焔山のふもとで出会ったやさしさ」→新疆の地で出会った現地の人々の優しさが心を打つ、旅情あふれる一篇。

 

渡辺和洋さん(北海道/地方公務員)「遠い日の約束」→青春時代の中国留学で交わした約束を果たすため再訪した感動の回想記。

 

主催者の日本僑報社は、上位入賞作品を収録した受賞作品集『レンズ越しに見えた「本当の中国」(仮題)』を刊行し、12月から全国発売予定です。

 

表彰式は1219日(金)午後、中国大使館大ホールにて開催の予定で、詳細は決定次第お知らせいたします。

 

受賞者の皆さま、誠におめでとうございます!惜しくも受賞を逃された方も、来年ぜひ再挑戦ください。日中の相互理解を深めるこのコンクールは、次回も皆さまの感動的なエピソードをお待ちしています。

 

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