第7回「中国滞在エピソード」受賞者発表 最優秀賞(中国大使賞)は主婦の金丸利枝氏 特別賞に元東京都知事舛添要一氏、 衆議院議員神谷裕氏と元卓球選手福原愛氏 【日本僑報社発】中華人民共和国成立75周年を記念して開催された第7回「忘れられない中国滞在エピソード」コンクール(日本僑報社主催、駐日中国大使館・読売新聞社など後援)において、厳正な審査の結果、「最優秀賞(中国大使賞)」が主婦の金丸利枝さんに、「特別賞」が衆議院議員神谷裕氏、元東京都知事舛添要一氏、元卓球選手福原愛氏にそれぞれ決定した。このほか一等賞4人、二等賞10人、三等賞25人が決定した。日中国交正常化52周年記念日の9月29日に、受賞者名簿が発表された。 ※受賞者名簿 http://duan.jp/cn/2024shou.htm 受賞された皆様、誠におめでとうございます! また惜しくも受賞を逃された方には、来年募集の際にも再度チャレンジしていただけましたらありがたく存じます。 金丸利枝さんは大使賞受賞作「中国で人生初のご近所付合い」で、夫の転勤に伴い帯同家族として武漢に滞在した日々をエピソードにまとめた。知り合いもいない、言葉も全く分からない異国の地での生活に日々悶々としていた金丸さんは、アパートの大家さんとの筆談がきっかけで朝の体操に誘われ、そこから日本でもしたことのなかったご近所付合いを始めるようになった。今でも続いている中国語学習や、中国文化や中国社会への理解の取り組みなどについて、金丸さんは「この全ての原動力は中国に来て間も無い、言葉も全く分からない私を暖かく仲間に迎え入れてくれたご近所さんによるものだ」と感謝の気持ちを綴った。 特別賞を受賞した神谷裕衆議院議員は、受賞作「困ったら原点に立ち返って真っすぐ進んでいきたい」の中で、北京での留学生活を振り返った。百パーセント中国語の授業に面食らいながら勉強を頑張り、経済改革で徐々に変わりいく北京の風景を眺め、長期休暇の旅行では列車で出会ったおばあさんから戦争の思い出話を聞くなど、数々のエピソードを紹介。神谷議員は「多くの中国の皆さんの善意があって日中国交の正常化があり、多くの感情が時に爆発しながらも『友好』の尊さが確認されている」と語り、日中友好の井戸を掘った先人に思いを馳せた。 舛添要一元東京都知事の特別賞受賞作「二〇二四年の訪中と二〇一一年三月の思い出」では、今年4月に北京で開催されたシンポジウム「民主主義:全人類共同価値」第三回国際フォーラムでの講演を振り返り、気候変動、感染症、世界の紛争などの地球的課題について提言したことを報告。また、日中共通の政治課題として少子化対策に触れたほか、2011年3月の北京と上海への訪問のさなかに東日本大震災が発生した時のエピソードを語った。 また、同じく特別賞を受賞した元卓球選手の福原愛さんは、受賞作「日中の橋渡し役になれれば」で、1993年、5歳で初めて中国・上海を訪れてからの卓球人生をエピソード化。3歳9ケ月から卓球を始めた福原さんは、上海、天津、遼寧省と活動の場を移し、遼寧省でのチャンコーチと出会い、高校生のときに外国人として初めて中国のスーパーリーグに出場。受賞作の中で、卓球を通して見つけた日本と中国の違いや、日中両国の深い関係について語った。 一等賞には、拓殖大学岡田実教授が何度かの中国滞在と、その中で震災に見舞われたエピソードなどをまとめた「一方に困難あれば八方から支援あり」、会社員の澤田周作さんが大学生時代に中国で開催されたロボコンに参加したときの思い出を綴った「ロボコンの思い出
―中国にて―」、元教師の大谷美登里さんが海南島で職員卓球大会に参加した思い出を情感たっぷりに綴った「椰子の島の卓球大会―海南師範大学職員卓球大会―」、大学生の川鍋直也さんが中国での留学生活で体験した小さな「驚き」の数々をまとめた「「驚き」を持って感じる日中交流」の4作品が選出された。 主催者の日本僑報社は、今年も例年に続き、上位受賞作品をまとめた受賞作品集『中国で人生初のご近所付合い(仮題)』の刊行を決定した。
表彰式については、12月上旬、昨年に引き続き対面式で、中国大使館大ホールにて開催予定。(※詳細は確定次第随時お知らせいたします) ※関連記事 第7回「忘れられない中国滞在エピソード」218本のご応募に感謝! http://duan.jp/news/jp/20240617.htm |