【登壇者・五十嵐武氏の講演概要】

                           

748回「漢語角・日語角」特別交流会

「忘れられない中国滞在エピソード」

受賞者報告会・第4弾 4月23日に開催へ

 

 

 

 

4月23日午後3時(東京時間)より、第748回「漢語角・日語角」特別交流会をオンラインで開催いたします。

 

今回の特集は「『忘れられない中国滞在エピソード』受賞者報告会第4弾。

 

中国滞在経験者以外あまり知られていない現地の生の情報や中国人の素顔を「忘れられない中国滞在エピソード」受賞者たちが語る体験報告会を開催いたします。第4弾となる今回は、ビジネスマンとして中国駐在経験を持つ受賞者の報告特集とします。

 

参加無料、予約不要、途中入退室も自由です。皆さまお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

 

日時:2023年4月23日(日)15:0017:00(東京時間)

場所:ZoomID847 1535 7897 PW500939URL

 

冒頭挨拶:羅玉泉(東京中国文化センター長)

司会進行:段躍中(日本僑報社編集長・漢語角代表)

 

 

3月27日、主催者は登壇者六名の講演概要を順次公表しました。

 

 五十嵐武氏の講演概要 

 私が広州に赴任したのは201610月、出張で何回も訪れた15年前から大きく変わっていたことに驚きました。わずか15年の間の発展の原動力がどこにあるのか、その要因の一つについて広東省大学日本語スピーチコンテストの審査員で参加して理解できました。若い人たちが日本の文化、経済、生活様式などをしっかりと理解をした上で「親しみ」「リスペクト」「正当な競争心」という3つの想いを抱いていることが強い中国を作っていることが伝わってきました。スピーチコンテストの数週間前に私は深センの最先端を技術をもつ大手企業の視察に行きましたが、その技術は勿論、仕事の進め方、スピード感、政府との連携に感嘆をしました。そのような中国の現状にもかかわらず、「中国は日本より遅れている。だから私たちは頑張らないといけない」と発言する学生が何人もいました。日本では中国の科学技術の現状、中国の若者が日本に抱いている気持ちを理解せずに思い込みで日中関係を考えている人が少なくありません。一方で中国の若者は日本を理解して3つの想いを描き、「日本と中国は隣国です。隣国同志が手に手をとりながらも切磋琢磨していくことが両国にとっても世界にとっても最善のことです」と考えています。このような中国の若者の想いを少しでも多くの日本の方に理解をしてもらえればと思います。その後もコロナの拡大に伴い、私は広州日本商工会の事務局長として日中の架け橋となり両国の復興の施策を講じてきましたが、その取り組みも中国の日本への配慮なしには実現できないものでした、中国に対しては深く感謝をしております。

 

五十嵐武氏のプロフィル

大手航空会社勤務。2000年頃には中国担当として雲南省を中心に30回訪中、中国の文化、歴史の魅力に取りつかれる。2016年より航空会社の広州支店長として着任すると同時に広州日本商工会事務局長の職に就く。広東省を中心とした中国と日本との文化の交流に関わり、日中平和友好条約締結40周年行事や日本フェアの開催、広東省大学日本語スピーチコンテストにも貢献した。経済の交流としては日本企業と中国企業との勉強会や各政府機関との意見交換会などを開催した。コロナ渦においては中国経済の復工復産と日系企業支援のために日系航空会社としては初の商用チャーター便や日本のマスク不足支援のためにマスク輸送のチャーター便の運航を実現した。2020年に在広州日本総領事館から同館初の在外公館長表彰を授賞。

★第5回「忘れられない中国滞在エピソード」三等賞受賞