さまざまな機会への扉

〜作文コンクール入賞・安田奨学財団選考合格感想文〜

 

復旦大学四年生 潘暁g

2022515

 

 

昨年、第17回中国人の日本語作文コンクール(日本僑報社・日中交流研究所主催、在中国日本国大使館など後援)に入賞させていただいたことで、副賞として安田奨学財団奨学金の応募資格をいただいた。そして書類選考と面接を経て、今年1月に安田奨学財団から採用決定のご通知をいただいた。

 

日本への留学を計画している私にとっては、この上なくありがたいことだった。結果を伝えると家族共々たいへん喜んでくれた。面接の時、親切にしていただいた審査員の方々に、そしてこの貴重な機会を提供してくださったコンクール主催者と安田奨学財団に心より感謝している。今年10月から研究生として日本の大学に入学する予定だが、奨学生として採用されたことを糧に、大学院受験に向けてさらなる努力を重ねていきたい。

 

日本留学の申し込みを始めたのは今年3月からだった。申請書類に奨学金取得済みのことや、作文コンクール受賞のことを漏れなく、書き込んだ。受賞作が載せてある朝日新聞デジタルのリンクまで、自己紹介の欄に貼らせてもらった。

 

面接の日は案にたがわず、奨学金のことや受賞作について、志望教員にいろいろ聞いてもらった。数日後、研究生としての受入内諾を手に入れることができた。これには、奨学金取得とコンクール受賞歴の果たした役割が大きかったと思う。

 

それよりもうれしいのは、自分の作文をいろいろな人に読んでもらえたことだ。日本語の作文は授業で書き続けてきたが、どれも大学の先生しか読んでくれないものだった。今回の受賞作は本に収められ、そして朝日新聞デジタルにも掲載してもらったことで、多くの読者に思いが伝っていると思う。この前、ふと思いついて検索してみたら、作文の載った記事をSNSにシェアして感想を付けた日本人が少なからずいた。褒めてくれたコメントもあれば、考えさせられる内容もあった。いずれにしても書き手にとって読者がいることは最高の幸せなのだ。

 

私は時々、日本語のスピーチや発表の練習を録音することがある。だが、音声ファイルを再生するや否や、間違いが恥ずかしくて居ても立っても居られない気分になり、結局それを削除してしまう。一度発してしまった言葉は、訂正しようとしてもできない。しかし文章は、推敲を重ねた命の長いものだ。先生に何度も相談して、時間をかけて仕上げた応募作は、何度読んでも笑顔を浮かべてしまうものだ。これには、たくさんの思い出が詰まっているのである。

 

今年もいよいよ、応募期間が始まる。今ちょうど中国各地にいる多くの日本語学習者が作文を書き終えるところだろうか。第18回を迎える今年も、一編いっぺんの作文が皆さまにとって、一生の思い出として心に残るよう、そしてさまざまな機会への扉となるよう願っている。

 

 

(中文)

一扇通向多彩机会的大

——全中国日作文大赛获奖&安田财团合格感想——

 

去年,我有幸在第17届全中国日作文大获奖品之一是安田财团提供的学金申请资格。经过资筛选和面,今年1月我从财团收到了合格通知。

 

这对划去日本留学的我来,是一个好的消息。我立即向家中喜,家人也都十分我高。在里,我想向和的面,以及提供次宝机会的作文比方和安田财团表示衷心的感。今年10月,我将作旁听生入日本的大学学。我会将次面合格的喜悦化作力,努力准之后的修士入学考

 

我从今年3月开始申日本留学。我把自己学金面合格的事情,有作文大奖项都写到了申材料里面。之前朝日新闻电子版刊登了我的作文,我也把网址附在了自我介中。

 

不出所料,面候,意向导师果然向我提了关于学金和获奖作文的问题。几天后,我收到了导师诺录取我旁听生的通知。我想,学金和大赛获奖经历在其中起到了很大的作用。

 

而更我高的是,自己写的文章有了者。大学堂里,我也常常练习写作,但写出来的西往往只有老一位者。而一次获奖作品集出版,朝日新闻电子版也刊了我的作文,我的想法得以传递给许多人。前一子,我突然起意在社交媒体上搜索了一下,发现有不少日本人转载了那篇道,并价了我的作文。有人夸,也有人的评论引人思考。不管怎于写作者来,有者是最大的幸福。

 

候,我会一边录音,一边练习、日语报告。但每次我回听会因自己犯的各种错误而坐立安,最终删音文件。一旦出口,就无法再修改正。而文章往往经过反复推敲,所以有更久的生命。我的参作品也经过了与老的反复沟通和长时间的打磨,不论读多少遍,我都会不禁露出笑容。一篇作文里,凝聚了许许多多的回

 

今年的全中国日作文大即将拉开帷幕。此此刻,想必全国各地的众多日学子于收笔的最后段。今年,大迎来了第18届,在此,我衷心祝愿一篇篇作文能成每一位参者心中忘的回,同也成大家通向多彩机会的大