17回「日本語作文コンクール」

応募総数3198本に!

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は6月18日、今年(2021年)の第17回「中国人の日本語作文コンクール」(主催:日本僑報社・日中交流研究所、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、公益財団法人東芝国際交流財団が協賛、朝日新聞社がメディアパートナー、在中国日本国大使館などが後援)の応募作品集計を発表した。

 

今回の日本語作文コンクールは、中国の学校で日本語を学ぶ中国人学生を対象として、5月20日から31日までの12日間にわたり作品を募集した。

 

集計の結果、中国のほぼ全土にわたる27省市自治区の大学や大学院、専門学校、高校など165校から延べ3198本もの多くの作品が寄せられたことがわかった。そして、英国のエディンバラ大学に留学中の中国人も応募があった。

 

今年は新型コロナウイルスの感染拡大にともない日本人教師が殆ど中国に戻ってないなど、応募者数が心配されたが、結果として大きな影響を及ぼすことはない見込みとなった。

 

詳しい集計結果を見ると、応募総数3198本のうち、男女別では女性2574本、男性624本。女性が男性の4倍に上り、圧倒的に多かった。

 

17回のテーマのコンセプトは、新型コロナウイルスの早期収束を願い、未来志向の日中交流へのヒントを探るために「ポストコロナの日中交流」とした。これに沿ったテーマは、(1)私はこう考える!ポストコロナの日中交流(2)伝えたい!「新しい交流様式」実践レポート(3)アイデア光る!私の先生の教え方――の3つとした。テーマ別では(1)1911本 (2)676本 (3)611本と、(1)が最も多かった。

 

地域(行政区)別では、青海省、新疆ウイグル自治区、チベット自治区三カ所を除く中国のほぼ全土にわたる27省市自治区から応募があった。最多は遼寧省の520本、次いで江蘇省の432本、浙江省の347本と、日本語学習者が多いとされる中国沿海部と東北部からの応募が上位を占めた。

 

今後は、数次にわたる審査員の厳正な審査により、応募作品の中から最優秀賞(日本大使賞)1本、1等賞(5本)、2等賞(15本)、3等賞(40本)の計61本、さらに佳作賞100本ほどが選出される予定。

 

最優秀賞受賞者には、副賞として「日本1週間招待」の特典が与えられる。また入賞作は「受賞作品集」として書籍にまとめられ、日本僑報社から出版される。さらに今年1212日には、例年通り中国・北京の日本大使館で入賞者たちを表彰する「表彰式・スピーチ大会」を開催する計画となっている(いずれも予定)。

 

このほか主催者は先ごろ、今回の日本語作文コンクールの「園丁賞」を発表した。具体的には1校で50本以上の応募があった学校を授賞対象としており、今回は江西農業大学南昌商学院(144)、天津科技大学(134)、大連民族大学(127)、武漢理工大学(101)、南京郵電大学(100)など27校を表彰することとなった。

 

※ 第17回「中国人の日本語作文コンクール」応募一覧 http://duan.jp/jp/2021all.htm

 

※「園丁賞」受賞校一覧

http://duan.jp/jp/2021c.htm