月刊誌「日中文化交流」20215月号より転載

 

日中相互理解に役立つ書籍出版を続ける

―日本僑報社創業25周年に思う―

 

日本僑報社代表 段躍中

 

 

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新潟大学大学院博士課程在籍中の19964月、研究成果発信の一環として日本語月刊誌「日本僑報」を創刊し、日本での創業をスタート。今年、創業25周年を迎えた。

 

1998年の処女作『在日中国人大全』を刊行してから、華僑華人の百年記録である『日本華僑・留学生運動史』、「日中友好の原点ここにあり」と評された『新中国に貢献した日本人たち』(後藤田正晴元副総理の推薦文より)、劉徳有氏の日本語版自伝『わが人生の日本語』、宮本雄二元中国大使監修の『中国における日本文化の流行』、実用性が高いロングセラー「日中中日 翻訳必携」シリーズ、『「一帯一路」詳説』、『中国古典を引用した習近平主席珠玉のスピーチ集』といった中国の最新情報の和訳、日中交流の最新動向など、日中関係の書籍を25年間で合計400点以上刊行し続けてきた。

 

また、書籍出版と並行し、日中相互理解促進のための活動を行ってきた。

 

2005年「中国人の日本語作文コンクール」を開催。2008年より「日本大使賞」を授与、その後授賞式を在中国日本国大使館と共催、朝日新聞社とメディアパートナーとして提携契約。17年間欠かさず開催し、中国の300以上の大学から応募者数5万人、受賞者数2500人を超え、日本語や日本文化の海外普及への貢献に社会から広い評価と支持を得たほか、「外務大臣表彰」を受賞した。

 

2017年より「忘れられない中国滞在エピソード」を毎年開催し、2021年で通算5回目となる。中国大使館の支援により授賞式を共催、「中国大使賞」を授与。第2回からは読売新聞社の後援を受け、全国紙で大きく宣伝されるようになった。

 

これらのコンクールの上位受賞作品集を日本僑報社より毎年刊行する他、2018年からはコンクール受賞者が参加する「日中ユースフォーラム」を開催。日中の若者たちが交流し、日中関係について提言を行う。

 

「書籍」は日中両国の文化交流と相互理解を支えてきた大事な基礎であり、その刊行には翻訳が必須である。日本僑報社は2008年に日中翻訳学院を創設し、「信・達・雅(忠実に、なめらかに、美しく)」を目標にハイレベルの出版翻訳人材を育成。13年間で約80名の受講者が訳書を刊行、プロ翻訳者としてデビューしている。

 

激動の時代において、日中文化交流はますます重要になっていく。日中両国民の相互理解と親近感は、発展してきた中国と、永遠の隣国である日本とが共に発展していくための礎である。

 

中国出身の元記者として中国文化を深く勉強し、その後日本での30年間の生活を通して、日本の良さを勉強・観察してきた私にとって、隣国である中国を客観的かつ正確に紹介し、両国の役に立ち、相互理解に有益な書籍を出版することは、いわば使命である。

 

日本僑報社の25年間の活動は、日中文化交流協会をはじめとした数多くの団体や人々の協力に支えられてきた。皆さまの長年のご協力、ご支援に心より感謝申し上げる。今後も出版を通して、両国の交流にポジティブなエネルギーを注ぎ込むことに尽力する所存である。

 

引き続きご指導、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。