「中文和訳」高橋塾の魅力

―埼玉の佐藤正子さんから感想文

 

 

 

 

【日本僑報社発】現在受講中の佐藤正子さん(埼玉県在住)は、「高橋塾の魅力」をタイトルに素晴らしい感想文を寄せられました。その感想文を指導教師の高橋先生に送ったところ、先生からコメントを戴きました。併せて掲載いたします。

 

 

高橋塾の魅力

佐藤正子

 

高橋塾は、翻訳教室でも、翻訳講座でもなく、「翻訳塾」です。

この塾というネーミングに魅かれました。

受講のきっかけは、高橋弥守彦先生の「中日対照言語学概論」出版記念の講演会でした。「あっさり日本語・こってり中国語」「中国語は実質視点・日本語は話題視点」・・・綾小路きみまろのファンだという先生のお話はテンポよく、あっという間に終了時間に。

ですが「日本語は話題視点」という先生のこの視点の理論には、どうしても納得できず、もっと続きを聞きたいと思いました。

そんなとき「高橋塾」の募集があり、第1期から応募しました。

 

では、翻訳の各期の、学習の進め方を簡単に紹介します。

各期2編、中国語の小品を9回に分け課題にし、火曜日までに先生にメールで提出。同土曜日に、先生から解説と添削が、各塾生に返信されます。

さらに、最後の10回目は、会場を設定して、塾生が先生を囲み。作品の翻訳のまとめ、文法などの解説。塾生からの、率直な疑問と先生からの説明。

塾生には中国の方もいて、同じ文章でも、日本人と中国人の訳の論点が異なることもあり、非常に興味をそそられるひと時です。(コロナ禍で、ここ数回は延期になっています。再開が待ち遠しいです)

 

それでは、毎週メールで送られてくる先生の解説と添削の一部を紹介します。

 

解説

1.原文と翻訳で問題になる箇所の文法構造や翻訳のポイント。(A4一枚程度)

 

2.訳文添削   *2.34は塾生個々に。

 訳文の問題のある個所をアンダーラインで示し、その個所の問題点の指摘。

 

3.アンダーラインの添削をし、黄色マーカーハイライト。

 

4.講評(抜粋)

「〜まだ実質視点“白暄香甜的馒头”“吃多了却胃酸心”と話題視点の問題が若干残っています〜」

 

5.参考訳文(高橋先生の訳文)

 

更に作品の終了時には、全体を見渡せるように「整理版」が先生から配信されます。

 

最初に、先生の講演を聞いて抱いた「日本語は話題視点」の疑問は、まだ私の中で解決していません。

ですから1月末から始まる第9期を継続することにしました。コロナ禍で、閉塞感はありますが、遠出できない分、机に向かう時間も増えました。

先の課題を追求しながら、今期も「高橋塾」の翻訳課題に、楽しみながら、じっくり取り組みたいと思っています。

 

そして、毎回の高橋先生から、送られてくるのは、解説や添削だけでなく、メールにかならず励ましのあたたかい言葉が添えられています。高橋先生の、優しい声が聞こえてくるようです。

実はこれが「高橋塾」の魅力の一つでもあるのです。

 

 

高橋先生のコメント

 

高橋塾受講生の佐藤正子さんからは大変好意的な評価をいただきました。お礼を申し上げたいと思います。

 

さて、私の教えております日中翻訳学院は翻訳家を目指す受講生には最適な勉強の場だと思います。

 

高橋塾では翻訳のテクニックや文化の違いなどを科学的に教えますが、その母体が日本僑報社だからです。

 

高橋塾受講生のなかには現役の作家や通訳・翻訳に従事している受講生もおられます。

 

もちろん一般の方たちもおられます。一般の方たちも翻訳を希望をすれば、日本僑報社のほうで原書を紹介してくれ、翻訳をすると出版をしてくれるからです。この意味では大変恵まれた環境です。

 

翻訳に興味のある方は日中翻訳学院で勉強することをお勧めいたします。将来は翻訳の世界で必ず活躍でき、日中友好の懸け橋になれると確信いたしております。              

 

高橋弥守彦