【翻訳体験談】

『中国アニメ・漫画・ゲーム産業』翻訳の感想

 

佐々木 惠司

 

 

 

 

『中国アニメ・漫画・ゲーム産業』を翻訳させていただきました佐々木惠司です。共訳ということで、割り当てられた分量は全体の3分の1ほどです。

 

振り返ってみると、『中国動漫遊戯産業年度報告』訳者募集のメールをいただいたのが20191月下旬、訳文が書籍になったのが20209月になります。

 

アニメ・漫画の部分を意識していて、ゲームのことはあまり頭になかったのですが、実際に担当した部分はゲームがかなりの分量を占めていて、普段からゲームはやったことがなかったので困ってしまいましたね。

 

コロナ禍で本業の仕事が一時隔日自宅待機になり、不幸中の幸いでその時間を翻訳作業に充てることができました。

 

翻訳作業はパソコン上で行ないました。編集部から原書のPDFをいただき、担当ページをプリントアウトして作業しました。パソコンスキルがある方ならプリントアウトしないで全部パソコン画面上で済ませられるんでしょうね。

 

翻訳に使ったのは電子辞書とパソコンです。電子辞書の中日辞典に意味が出ている単語もありますが、出ていない単語も結構多かったです。そのときはパソコンの翻訳機能を使いました。パソコンで検索するためにはピンインで簡体字を入力しなければなりません。たいていの漢字のピンインは分かりましたが、読めない漢字のピンインは電子辞書の中日辞典や漢和辞典の部首索引で調べました。

 

アニメ・ゲームのうち、日本では馴染みのない作品名には「鯉(Li)」のように中国語のタイトルを日本漢字+ピンインの形で表示することになったのですが、中国語で複数の発音を持つ漢字などについて間違ったピンインをつけてしまうこともありました。ご指摘いただいた共訳者の大久保さんには感謝いたします。

 

もちろん辞書の意味を鵜呑みにするのではなく、それを踏まえてより自然な日本語になるように言葉を選ばなければなりません。ときには類義語も調べてより自然な日本語表現に近づけるように努力しました。

 

本書には図表が非常に多く、この部分についてはパソコンスキルがないので言葉の翻訳だけを行なって、図表にレイアウトする作業は編集の方にやっていただきました。ありがとうございました。

 

大量の中国語の原文を翻訳させていただいました。すでに翻訳書をたくさん上梓なさっている皆さまには釈迦に説法ですが、中国語の副詞はお飾りの“很”はもちろん、“比”なども訳さないほうが自然な日本語になりますね。