16回 中国人の日本語作文コンクール

開催報告と謝辞

 

日本僑報社・日中交流研究所 所長

段 躍中

 

 

 

■ 概 要 ■

 

日本僑報社・日中交流研究所が主催する「中国人の日本語作文コンクール」は、日本と中国の相互理解と文化交流の促進をめざして2005年にスタートし、今年2020年で第16回を迎えました。

 

中国の学校で日本語を学ぶ中国人学生を対象として、この16年で中国全土の三百校を超える大学や大学院、専門学校などから、49287名が応募。中国国内でも規模の大きい、知名度と権威性の高いコンクールへと成長を遂げています。

この間、刊行し続けてきた上位受賞作シリーズは、中国の若者たちのリアルな生の声であり、貴重な世論として両国の関心が高まっています。今年は『コロナと闘った中国人たち――日本の支援に「ありがとう!」伝える若者からの生の声』をシリーズの第十六巻として刊行いたしました。

 

主催 日本僑報社・日中交流研究所

協賛 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、公益財団法人東芝国際交流財団

メディアパートナー 朝日新聞社

後援 在中国日本国大使館、(公社)日本中国友好協会、日本国際貿易促進協会、(一財)日本中国文化交流協会、日中友好議員連盟、(一財)日中経済協会、(一社)日中協会、(公財)日中友好会館、日本日中関係学会、(一社)アジア調査会、中国日本商会、北京日本倶楽部(順不同)

協力 長沙中日文化交流会館、(公財)日中国際教育交流協会

 

■ 応募状況 ■

 

中国のほぼ全土にわたる27省市自治区の大学や大学院、専門学校、高校など180校から3438本もの作品が寄せられたことがわかりました。これは近年でも応募数の上位に並ぶ作品の多さとなりました。

 

詳しい集計結果を見ると、応募総数3438本のうち、男女別では男性697本、女性2741本。女性が男性の約4倍に上り、圧倒的多数でした。

 

今回のテーマは、(1)新型肺炎と闘った中国人たち――苦難をいかに乗り越えたか (2)新型肺炎から得られた教訓や学んだこと (3)ありがとうと伝えたい――日本や世界の支援に対して――の三つとしました。テーマ別では(11691本 (21368本 (3379本と、(1)が最多となりました。

 

地域(行政区)別では、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、チベット自治区などを除く中国のほぼ全土にわたる27省市自治区から応募がありました。最多は遼寧省の630本、次いで山東省の414本、広東省の329本、浙江省の314本、江蘇省の295本と、日本語学習者が多いとされる中国東北部と沿海部からの応募が上位を占めました。

 

■ 審査の経過 ■

 

第一次審査は、日本僑報社・日中交流研究所の「中国人の日本語作文コンクール」事務局を中心に、さらに本活動にご協力いただける一次審査員に個別に依頼し、進めました(審査の公平性確保のため在中国の現任教師は除く)。審査の前に、募集要項の規定文字数に満たない、あるいは超過している作品を審査対象外とした上で、各規定をクリアした作品について採点しました。今回の一次審査の審査員として、主に左記の方々がご協力くださいました。

 

岩楯嘉之、小林さゆり、佐藤則次、瀬野清水、高橋文行、高柳義美、田中敏裕、中山孝蔵(五十音順・敬称略)

 

第二次審査は、公正を期するために応募者の氏名と大学名、受付番号を伏せた対象作文(上位21作品)を各審査員に採点していただく形で実施しました。今回は、左記の審査員12名が二次審査にご協力くださいました(五十音順・敬称略)。

 

赤岡直人 (公財)日本中国国際教育交流協会 業務執行理事

岩楯嘉之 日中青年交流会理事

折原利男 看護専門学校講師、日中友好815の会会員

小林治平 日中交流研究所 研究員

関 史江 技術アドバイザー

瀬野清水 元重慶総領事

高橋文行 日本経済大学教授

塚越 誠 書家、日中文化交流の会日本代表

林 千野 双日株式会社海外業務部中国デスクリーダー、日中関係学会副会長

二井康雄 映画ジャーナリスト、書き文字作家

古谷浩一 朝日新聞論説委員

和田 宏 前NHKグローバルメディアサービス専門委員、神奈川県日中友好協会会員

 

第三次審査は、二次審査による合計得点の高かった学生に対し、スマートフォンの音声通話アプリでそれぞれ直接通話をし、口述審査を行いました(審査員・佐藤則次氏、段躍中)。その上で、新たに日本語による短い感想文を即日提出してもらい、審査基準に加えました。

 

最終審査は、二次審査と三次審査の合計点により選出した一等賞以上の候補者計六名の作品を北京の日本大使館あてに送付し、大使ご自身による審査で最優秀賞となる「日本大使賞」を決定していただきました。

 

■ 各賞と結果報告 ■

 

最優秀賞・日本大使賞、一〜三等賞

各審査員による厳正な審査の結果、今回の応募総数3438本から、計300本の作者に対して各賞を授与しました。内訳は、最優秀賞・日本大使賞1名、一等賞5名、二等賞15名、三等賞60名、佳作賞219名です。

 

園丁賞

学生の日本語能力向上に貢献された功績をたたえるため、学生の作文指導に実績のある学校及び日本語教師を表彰する「園丁賞」を贈呈しました。「園丁」とは中国語で教師のことを意味しています。

 

対象となるのは、応募校一校につき団体応募数が50本を超えた学校です。当該校には賞状を授与しました。また、より多くの学生に学びの範囲を広げてもらうよう、最も応募作の多かった学校に15万円相当、50本以上の応募があった学校に5万円相当の書籍をそれぞれ寄贈いたしました。日本語教師の皆様には、この記念書籍を通じて日本文化と日本語の普及、日本語教育の推進に役立てていただければ幸いです。

 

今回の園丁賞受賞校と応募数は次の通り。受賞校の皆様、誠におめでとうございます。

 

武漢理工大学(146)、恵州学院(111)、寧波工程学院(106)、大連民族大学(104)、大連工業大学(103)、魯東大学(101)、陽光学院(100)、河北工業大学(92)、嶺南師範学院(80)、貴州大学(68)、天津科技大学(66)、棗荘学院(65)、大連交通大学(64)、淮陰師範学院(64)、湖南大学(63)、湖北文理学院(63)、ハルビン理工大学栄成学院(61)、大連芸術学院(61)、南京師範大学(60)、北京科技大学(55)、嘉興学院(54)、南京郵電大学(53)、大連東軟信息学院(53)、湖州師範学院(53)、大連理工大学城市学院(53)、華東師範大学(52)、南京工業大学(51)、恵州経済職業技術学院(51)、青島理工大学(51)、広東財経大学(50)。

 

優秀指導教師賞

中国で日本語を学ぶ学生たちに、日本語や日本の文化を熱心に教えておられる中国人教師、ならびに日本人教師の日ごろの努力とその成果をたたえ、三等賞以上の受賞者を育てた日本語教師に優秀指導教師賞を授与しました。受賞者には賞状と記念品が贈られます。

今回の優秀指導教師賞の受賞者と学校名は次の通り(発表順、敬称略、複数受賞者は2回目から省略)。教師の皆様、誠におめでとうございます。

 

王金博、竹澤見江子(西安電子科技大学)、川内浩一(大連外国語大学)、佐藤重人(東北財経大学)、大滝成一(安徽師範大学)、林敏潔、齋藤美奈(南京師範大学)、日下部龍太(清華大学)、大工原勇人(中国人民大学)、木内吉幸(山西師範大学)、宍倉正也(恵州学院)、段銀萍(南開大学)、田中信子(寧波工程学院)、金花、磯部誠一(煙台大学)、前川友太、陳建(河北工業大学)、野口研(遼寧師範大学)、林伯成、井田正道(天津科技大学)、岩佐和美(北京科技大学)、奥野昂人(西安交通大学)、葛茜、黒岡佳柾(福州大学)、高木立子(北京外国語大学)、飯田美穂子(大連理工大学)、王頎、林工(上海大学)、佐野卓令(大連海事大学)、小椋学(南京郵電大学)、高良和麻、王彦(東華理工大学長江学院)、馬駿(北京第二外国語学院)、越智優(湖南大学)、尹仙花(華中師範大学)、内田恵子(東南大学)、植村高久(大連外国語大学)、盧磊、秋元文江(西安電子科技大学)、岩下伸(長安大学)、森本卓也(江西農業大学南昌商学院)、高田麻由(上海外国語大学)、於穎、太田敦雄(蘇州大学)、渡辺志津夫(北京師範大学)、張彩虹(上海外国語大学賢達経済人文学院)、方江燕、張艶琴(嘉興学院)、山田雪枝(南京信息工程大学)、池田健太郎(電子科技大学)、任星(厦門大学)、姚暁陽、保坂多巳良(山東財経大学)、森田なおみ(南開大学)、劉峰、鳥羽厚郎(上海師範大学)、馬木浩二(大連東軟信息学院)、杜麗娜、城田潤二(西安財経大学)、中西亮、李慧(南京理工大学)、陳暁琴(四川大学)、王珏ト(嶺南師範学院)、マジャロペス明香里(大連外国語大学)、張平、高倉健一(四川大学)、加藤靖代(ハルビン工業大学)、張瑞潔(四川外国語大学)、孟会君(天津理工大学)、島田友絵(華東師範大学)、洪優、南和見(杭州師範大学)、山田茜(魯東大学)、范碧琳(青島大学)、董麗仙、小出康弘(桂林理工大学)、邱愛傑(天津科技大学)、鈴木穂高(浙江農林大学)、徐微潔、金稀玉(浙江師範大学)、樊士進(南京農業大学)、吉本秋水(東北育才外国語学校)、山田高志郎(上海交通大学)、山口聡(上海外国語大学附属外国語学校)、李婭(西安翻訳学院)、単麗(大連工業大学)、中村紀子(韶関学院)、郭献尹(淮陰師範学院)。

 

■ 講 評 ■

 

総評としては、今回の作品は例年同様、またはそれ以上に優劣つけがたい力作が多く、各審査員を大いに悩ませました。

 

とくに上位作文の審査にかかわったある審査員は、「今年はコロナ禍の影響で自宅にいた時間が長かったからか、家族のことについて書いた作品が多かった。中国の人が家族を何よりも大切にする気持ちがじんじんと伝わってきた。採点で差をつけるのがとても難しく、どの作文が一等賞になってもおかしくないと思った」などと今回の特徴と作文のレベルの高さを評していました。

 

また、同じく上位の審査に当たったある審査員は、「さすがに3000点を超える中から選ばれた作品だけに、いずれも甲乙つけ難いものがあった。感動の涙とともに、心を鬼にして採点することに泣きたい気持ちだった。コロナの時期だからこそ、できたことや気づいたことが、まるでドラマのように生き生きと描かれていた」などと実体験を伴う感動的な作品が多かったことについて触れていました。

 

このほかにも、各審査員からは「テーマをしっかりと重く受け止めて、自分のこととして真剣に考え書き上げている作品が多かった」「事実を冷静に観察し、自分の言葉で的確に再構築して、素晴らしい内容に仕上げた作文揃いで、例年以上に採点が難しかった。最終的に自分の伝えたい事を強く意識して、文章を推敲したと思われる作文に、高い点をつけた」「今回は涙なくしては読めない作品がたくさんあった。コロナ禍の中国の方々の生活や、相手を思いやる気持ち、日本との交流など、本当に心から感動した」などという講評をいただきました。

採点のポイントとしては、「文法」について「基本的な表記法」と「日本語としての自然表記・表現」が使われているか、また「内容」について「いかに自分のこととして真剣に考えているか、具体的な取り組みや決意などが書かれているか」に注目した――と述べる審査員もいました。

 

総じて言えば、優れた作文の基本になるものですが、(1)日本語の正しい文法、適切な表現を使っていること (2)強いメッセージ性やきちんとした主張があること (3)実際の体験談や事例を挙げる場合に、説得力があること (4)総花的(要点をしぼらずに全ての事柄をならべること)、こじつけ的、観念的ではないこと (5)読者の心に残るような感動を与えること、またはこれからの日中関係にプラスになるような具体的提言があること――などが高評価のポイントにつながるようです。

 

入賞作品は最終的にこのような結果となりましたが、順位はあくまでも一つの目安でしかありません。最優秀賞から佳作賞まで入賞した作品は、どの作品が上位に選ばれてもおかしくない優秀なできばえであったことを申し添えたいと思います。

 

いずれの作品にも、新型コロナ感染拡大という未曾有の事態に見舞われた中国の若者たちの苦悩や模索、努力の跡がしっかりと記されていました。コロナ禍の中にあって、それでも苦難を乗り越えて、精神的に大きく成長した姿を見せてくれた作品もありました。そうした彼ら彼女らの素直な「心の声」、まっすぐで強いメッセージは、日本の読者の心にもきっと届くことでしょう。

 

■ 作品集について ■

 

上位受賞作シリーズは、中国の若者たちのリアルな生の声であり、貴重な世論として両国の関心が高まっています。作品集は大変ご好評をいただき、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、NHK、人民日報デジタル版、中国新聞デジタル版など日中大手メディアで多数紹介されたほか、日本各地の図書館、研究室などに収蔵されております。

 

最新の本書『コロナと闘った中国人たち――日本の支援に「ありがとう!」伝える若者からの生の声』は、シリーズの第十六巻として刊行されました。読者の皆様には、本書を通じて中国の若者たちの「心の声」に耳を傾け、それによってこれからの日中関係のあり方のみならず、日本人と中国人の「本音」の交流についても思いを致していただければ幸いです。

 

このほか今回のコンクールにおいても、在中国の日本語教師の皆様からそれぞれ貴重な体験談をお寄せいただき、本書に併せて掲載しました。これら教育現場の第一線におられる先生方の体験談は、日ごろの教育へのご尽力を伝えるだけでなく、学生たちが作文コンクールで優秀な成績を収めるための「アドバイス」にもなることでしょう。

 

この作文コンクールに初めて参加した学生の皆さん、今回は残念な結果に終わったものの次回以降もチャレンジしたい皆さん、現場の先生方、そして本書シリーズの愛読者の皆様にはぜひ、本書に収められた優秀作、そして日本語教師の方々の体験談をご参考にしていただけたらありがたい限りです。

 

※今回の書籍化にあたり、受賞作は筆者自身に版下データの校正をしていただきました。ご協力ありがとうございました。その上で、本書掲載の作文はいずれも文法や表記、表現(修辞法など)について、明らかな誤りや不統一が見られた箇所について、編集部が若干の修正を加えさせていただきました。

 

※本書の掲載順は、一等賞が総合得点の順、二・三等賞と佳作賞が登録番号順となっております。併せてご了承いただけましたら幸いです。

 

■ 謝 辞 ■

 

おかげさまで、今年も「中国人の日本語作文コンクール」を滞りなく開催することができました。この場をお借りして、ご支援、ご協力いただいた全ての皆様に厚く御礼を申し上げます。

 

在中国日本大使館には第1回からご後援をいただいております。第4回からは最優秀賞に当たる「日本大使賞」を設け、歴代大使の宮本雄二、丹羽宇一郎、木寺昌人、横井裕、および新任大使の垂秀夫の各氏にはご多忙の中、直々に大使賞の審査をしていただきました。ここで改めて、歴代大使をはじめ大使館関係者の皆様に、心より御礼を申し上げます。

 

第二回から第六回までご支援いただきました日本財団の笹川陽平会長、尾形武寿理事長の本コンクールへのご理解と変わらぬご厚誼にも深く感謝を申し上げます。

そして第7回よりご協賛をいただいている株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧株式会社ドンキホーテホールディングス)の創業会長兼最高顧問、公益財団法人安田奨学財団理事長の安田隆夫氏からは日本留学生向けの奨学金制度設立などの面でも多大なご支援を賜りました。これは中国で日本語を学ぶ学生たちにとって大きな励みと目標になるものです。ここに心より感謝を申し上げます。

 

9回からは、公益財団法人東芝国際交流財団にもご協賛をいただいております。改めて御礼を申し上げます。

 

朝日新聞社には、第7回からご協賛をいただき、第10回からはメディアパートナーとしてご協力いただいております。中村史郎氏、坂尻信義氏、古谷浩一氏、西村大輔氏ら歴代の中国総局長をはじめ記者の皆さんが毎年、表彰式や受賞者について熱心かつ丁寧に取材され、その模様を大きく日本に伝えてくださっています。それは日中関係がぎくしゃくした時期であっても、日本人が中国に対してより客観的にとらえることのできる一助になったことでしょう。同社のご支援とご協力に心より感謝の意を表します。

 

谷野作太郎元中国大使、作家の石川好氏、国際交流研究所の大森和夫・弘子ご夫妻、さらにこれまで多大なご協力をいただきながら、ここにお名前を挙げることができなかった各団体、支援者の皆様にも感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

 

また、マスコミ各社の皆様には、それぞれのメディアを通じて本コンクールの模様や作品集の内容を丁寧にご紹介いただきました。そして日中草の根交流≠フ重要性や、日中関係の改善と発展のためにも意義深い中国の若者の声を、広く伝えていただきました。改めて御礼を申し上げます。

 

中国各地で日本語教育に従事されている先生方に対しましても、その温かなご支援とご協力に感謝を申し上げます。

 

各審査員の皆様にも深く感謝を申し上げます。一次審査では3000本を超える作品全てに目を通し、採点と選考をしていただきました。これは最も時間と労力を要する重要な段階です。また、二次審査では外部有識者にご協力いただき、厳正な審査の上で、それぞれ丁寧な講評をいただきました。本当にありがとうございました。

 

各審査員の皆様には多大なるご支援とご協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。

 

この未曽有の苦難を乗り越えて、元気よく前に進もうとする若いエネルギーにあふれる応募者の皆さまにも改めて御礼を申し上げます。

 

今年もこうした秀作、力作の数々に出合うことができ、非常にうれしく思っております。主催者としては、これまでに出版した作文集をたびたび読み返し、その都度、皆さんの作文からさまざまな刺激を受けて、民間の立場から日中関係をより良いものにしていこうという勇気と希望を新たにしています。

 

そして本コンクールはこの16年間、先輩から後輩へ脈々と受け継がれてきたおかげで、いまや中国の日本語学習者の間で大きな影響力を持つまでに至りました。

 

歴代の応募者、受賞者ら多くの参加者が現在、日中両国の各分野で活躍されています。皆さんが学生時代に本コンクールに参加して「日本語を勉強してよかった」と思えること、また日本への関心をいっそう深め、日本語専攻・日本語学習への誇りを高めていること――こうした事例を耳にして、主催者として非常にうれしく思っています。

 

一方、皆さんのように日本語をしっかり身につけ、日本をよく理解する若者が中国に存在していることは、日本側にとっても大きな財産であるといえるでしょう。皆さんがやがて両国のウインウインの関係に大きく寄与するであろうことを期待してやみません。

 

中国人の日本語作文コンクールは、微力ではありますが、日本と中国の相互理解と交流の促進、ウインウイン関係の構築、アジアひいては世界の安定と発展に寄与するため、今後もこの歩みをしっかりと進めてまいります。

 

引き続き、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

202011月吉日