第3回「日中ユースフォーラム」 白井純東芝国際交流財団顧問のコメント 発表者の皆さん、大変お疲れさまでした。 本日は皆さんとご一緒して、まず3つのことに感動しまた。 1.皆さん夫々の良く構成された作文と、良く整理された発表。 2.デジタル技術を活用して、中国各地、日本各地、世界各地が繋がっていること。 3.2000年前後に生まれた若い皆さんの新鮮で豊かな感受性と表現力。 特に3に関しては、1950年代から生きている段さんと私にとっては、とても嬉しく頼もしい感動でした。 ポストコロナに関しては、是非コロナ禍の奥にある現実を観て欲しいと思います。 米国や欧州での人種差別。医療を受けたくても受けられない貧困層や難民の方々。社会、世界に広がる分断と対立。コロナはこうした現実を顕在化させました。 世界では最近、SDGs(Sustainable Development Goals/ 持続可能な開発目標)が話題になっています。ポイントは@産業革命以来の欧米型発展への反省と転換A欧米とは違う、中国や日本などの多様な価値観の発揮B国境を越えた人類全体の連携による推進。だと思います。コロナ禍はこうした取り組みを加速する切掛けを人類に与えているのかもしれません。 皆さんはこれから、20年、40年、60年と人生を切り開いて行きます。ポストコロナ時代の地球の未来を、是非力を合わせて創造してください。 最後に一つ提案があります。 今日ここに集まった皆さんの繋がりを一回限りのイベントで終われせるのは残念なので、WeChatグループを作っては如何でしょう。 皆さんが中心になって、過去のユースフォーラム参加者、日本語作文コンテスト入賞者、中国滞在エピソード入賞者、そしてこれからこうしたコンテストに挑戦しようとしている人たちに声を掛け、“中日ユースフォーラム”コミュニティーを作る提案です。 段さんや私よりはるかにIT/SNSスキルが高く、若い皆さんが中心になってコミュニティーを育てて欲しいと思います。 本日は、素晴らしい時間をご一緒させて頂きありがとうございました。皆さんの益々のご活躍をお祈りいたします。 2015年2月、第10回中国人の日本語作文コンクール最優秀賞(日本大使賞) 受賞者の表敬訪問を受ける白井氏by段躍中 |