「中国研究月報」最新号

人気書籍『日中未来遺産』を大きく紹介

 

 

 

 

【日本僑報社発】71日に届けた「中国研究月報」最新号は、拓殖大学・岡田実教授の新著『日中未来遺産−中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」』を大きく紹介した。評者は元中京学院大学教授の岡崎雄児先生。

 

【内容紹介】「改革開放」40周年を迎え、世界第二の経済大国に躍り出た中国。その初期、“草の根”で黙々と汗を流し、農村の発展を支えた日本人たちがいた。中国唯一の「日本人公墓」がある黒龍江省方正県で寒冷地稲作技術を伝えた藤原長作、中国全土でコメの増産に貢献した原正市、スイカの品種改良に心血を注ぎ、北京の人気銘柄に名前の一文字が採用された森田欣一、“一村一品”運動が中国でも広く受容された平松守彦……。「戦争の記憶」が色濃く残る中国で顕著な成果を挙げた日本人4人の「開発協力の記憶」をひもとき、日中の未来を考える。

 

【著者紹介】岡田 実(おかだ みのる)拓殖大学国際学部 教授。

東北大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、1988年に国際協力事業団(現国際協力機構、JICA)入職。JICAでは北京大学留学、中国事務所員、中国援助調整専門家、中国事務所副所長として約10年間対中政府開発援助(ODA)に従事した他、本部、外務省経済協力局、JICA研究所等で勤務。

2010年、法政大学大学院で政治学博士号を取得し、2012-13年度法政大学法学部兼任講師。2014年度より現職。

現在、大学で教鞭をとるかたわら、NPO法人日中未来の会、一般社団法人国際善隣協会などで日中民間交流活動に参加している。

主な著書に『日中関係とODA―対中ODAをめぐる政治外交史入門―』(日本僑報社、2008年)、『「対外援助国」中国の創成と変容1949-1964』(御茶の水書房、2011年)、『ぼくらの村からポリオが消えた―中国・山東省発「科学的現場主義」の国際協力』(佐伯印刷出版事業部、2014年)。その他、日中開発協力史に関する論文多数。