日中翻訳学院・高橋塾第5期と建国塾第1期修了記念

2020年第一回「日中中日翻訳フォーラム」

127日大東文化会館で開催へ

 

 

左、高橋弥守彦先生。右、田建国先生

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社・日中翻訳学院は、高橋塾第5期と建国塾第1期修了記念して、2020年第一回「日中中日翻訳フォーラム」を下記の通り開催します。

今回の「日中中日翻訳フォーラム」は、第1部として日中翻訳学院院長・高橋塾塾長の高橋弥守彦先生(大東文化大学名誉教授、日中翻訳協会会長)と上海から来日される建国塾塾長、上海杉達学院の田建国教授が基調講演。第2部として中文和訳専門塾「高橋塾」と和文中訳専門塾「建国塾」の受講生を中心とした、翻訳ステップアップのためのスクーリングを行います。

この翻訳フォーラムは、日中文化交流の促進をめざし、「信・達・雅」(忠実に、なめらかに、美しく)を翻訳のモットーとして、中国語のよりよい日本語訳のあり方を探ります。

万障お繰り合わせの上、ご来場ください。

 

基調講演

 

高橋弥守彦先生(高橋塾塾長、日中翻訳学院院長、大東文化大学名誉教授)

テーマ:実質視点と話題視点ー“上+客体”ー

講演要旨:本発表では“上+空间词”を核とする“上+客体”に焦点を当てて、中日両言語の違いを実質視点と話題視点と名付け、連語論の観点から、中日両言語の特徴を分析する。

1.中国語では“上+空间词”は一表現だが、日本語では下記の連語に見られるように“上”が多様な表現となる。連語論の観点から、その理由を例文により明らかにする。“上楼”[階段を上がる]、“上医院”[病院へ行く]、“上中天”[中天に登る]、“上阳台”[ベランダに出る]

2.中日両言語の下記の連語に見られるように、位置移動の動詞“上”は本来自動詞[上がる、行く]の意味だが、下記の連語では他動詞[塗る、さす]となる。連語論の観点から、その理由を例文により明らかにする。“上色”[色を塗る]、“上眼”[目薬をさす]、“上螺”[ネジをつける]、“上油”[油を入れる]

 

田建国先生(建国塾塾長、上海杉達学院教授)

テーマ:翻訳調の原因と対策―日本人の日文中訳を中心に

講演要旨: 翻訳調とは、訳文に見られる目的語に溶け合わない表現のことを指すが、日本人が日本語を中国語に翻訳する場合もよく見られる現象の一つである。翻訳調はどんな原因によってできたのか、どんな種類があるのか、どのような対策で避けられるのか。講師田建国先生はこれらの質問を「建国塾」の課題文の訳文を例にして、わかりやすく解明していく。

 

【講師紹介】高橋弥守彦(たかはし・やすひこ)先生

大東文化大学名誉教授、日中通訳翻訳研究会会長、東日本漢語教師協会副会長、日中対照言語学会顧問、国際連語論学会顧問兼名誉副会長、日本中国語教育学会名誉会員、東松山市中国語学習会顧問、華中師範大学語言学系客座教授、延辺大学特約撰稿研究員、遼寧対外経貿学院研究員など。専門は中国語文法学、日中対照言語学、翻訳学(中文日訳)。著書に『中日対照言語学概論―その発想と表現―』(単著、2017年、日本僑報社)など10数冊あり。論文は移動動詞、介詞、ヴォイス、形容詞、副詞などを中心として210余編あり。国内外の講演は40回あまり、研究発表は250回あまり。

 

【講師紹介】田建国(でん・けんこく)先生

1959年、中国江蘇省南京市生まれ。上海外国語大学日本語科卒業。中国駐日本国大使館二等書記官、TBS北京支局などを経て、翻訳家デビュー。塩野七生、吉川英治らの著作をはじめ、多くの日本文学作品を翻訳出版。著書に『翻訳家村上春樹』など。日本僑報社関連の著書と訳書は『日中「俳句」往来―作品集『大陸逍遥』を通じて―』(田建国著、岩城浩幸訳)、『大陸逍遥』(岩城浩幸・岩城敦子著、田建国訳、2006年五洲伝播出版社刊。日本語版は日本僑報社刊)など。現在、上海杉達学院教授として翻訳研究、若手翻訳者の育成に努めている。

 

[主催]日中翻訳学院・日中翻訳協会

[日時]2020年1月27日(月)午後3時〜5時(2時半〜受付)

[会場]大東文化会館 K-302会議室

    175-0083東京都板橋区徳丸2421

    https://www.daito.ac.jp/file/block_49513_01.pdf

 

[参加費]1000

[申込方法]メールで日中翻訳学院事務局( fanyi@duan.jp )宛に、お名前、職業、連絡先(住所・電話番号)をご記入の上、お申し込みください。