【著者動向】

『日中未来遺産』著者の岡田実教授が

中国国際放送局に出演

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社の最新刊『日中未来遺産―中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」―』の著者、岡田実拓殖大学教授が9月3日夜放送の中国国際放送局(CRI)の番組に出演されました。

 

「岡田実・拓殖大学教授が語る『日中未来遺産』〜森田欣一の巻」とのテーマで、聞き手となったのはCRIのベテランキャスター、王小燕さん。

 

岡田教授が本書の中で取り上げた、中国の改革開放初期に「草の根」で農村の発展を支えた日本人4人の取り組みのうち、中国で今でも愛されるスイカ「京欣一号」の育種指導に携わった「森田欣一」の功績にフォーカスしてインタビューされました。

 

番組は、インターネットの公式サイトからいつでもお聞きいただけます。

 

<岡田教授は、森田欣一のどこに心が打たれ、今後の健全な両国関係の構築に役立つ「未来遺産」の創出にどのような思いを寄せているのか>(CRIサイトより)

 

詳しくはぜひ、公式サイトで番組をお聞きください。

 

◆「岡田実・拓殖大学教授が語る『日中未来遺産』〜森田欣一の巻」(CRI)

http://japanese.cri.cn/20190903/41435425-f0da-400b-8fe8-5f24dbe5defa.html

 

【CRIサイトより】(抜粋)

「中国で愛されるスイカを遺した日本人・森田欣一の記憶」

 

この9月、『日中未来遺産―中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」―』と題した本が日本僑報社から出版されました。

 

著者は元国際協力事業団(JICA)中国事務所副所長で、現在は拓殖大学教授の岡田実さんです。

 

未来へと伝えていかなければならない日中の共通の「記憶」とは何か?この問題意識からスタートして、岡田さんは本の中で中国の改革開放初期、「草の根」で農村の発展を支えた日本人4人の取り組みを取り上げています。この4人とは、中国唯一の「日本人公墓」がある黒龍江省方正県で寒冷地稲作技術を伝えた藤原長作、中国全土でコメの増産に貢献した原正市、スイカの品種改良に心血を注ぎ、北京の人気銘柄に名前の一文字が採用された森田欣一、“一村一品”運動が中国でも広く受容された平松守彦です。

 

岡田さんは「改革開放四十年の中の『日中開発協力の記憶』は、日中関係においては過去の『戦争の記憶』と決して断絶しているわけではない。むしろ両者は有機的に絡み合い、実質的に日中戦後和解プロセスの一部を形作ってきている」という認識に基づいて、「4人の軌跡をたどることを通じ、日中の未来を考えるきっかけとなれば」と執筆の思いをこう語っています。

 

今回のインタビューは、この4人の中から、今でも中国各地で愛されているスイカ「京欣一号」の育種指導に携わった森田欣一にフォーカスしてお話を伺います。(以下略)

 

【プロフィール】岡田 実(おかだ みのる)さん 

拓殖大学国際学部教授(専門分野:現代中国、日中関係、対外援助、国際協力)

東北大学法学部卒業後、民間企業勤務を経て、1988年に国際協力事業団(JICA)入職。JICAでは北京大学留学、中国事務所員、中国援助調整専門家、中国事務所副所長として約10年間対中政府開発援助(ODA)に従事した他、本部、外務省経済協力局、JICA研究所等で勤務。

2010年、法政大学大学院で政治学博士号を取得し、2012-13年度法政大学法学部兼任講師。2014年度より現職。現在、大学で教鞭をとるかたわら、NPO法人日中未来の会、一般社団法人国際善隣協会などで日中民間交流活動に参加している。

 

【主な著書】

『日中関係とODA—対中ODAをめぐる政治外交史入門—』(日本僑報社、2008年)

『「対外援助国」中国の創成と変容1949-1964』(お茶の水書房、2011年)

『ぼくらの村からポリオが消えた—中国・山東省発「科学的現場主義」の国際協力』(佐伯印刷出版事業部、2014年)

『日中未来遺産――中国「改革開放」の中の“草の根”日中開発協力の「記憶」』(日本僑報社、2019年)

 

※合わせて王小燕さんのきょう著書『アジアカップ・サッカー騒ぎはなぜ起きたのか』を皆さんに紹介します。http://duan.jp/item/97.html