毎日新聞が書評掲載

『中国政治経済史論 トウ小平時代』

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社の話題の新刊、胡鞍鋼著の『中国政治経済史論 トウ小平時代』の書評が、8月25日付の毎日新聞に掲載された(トウは登におおざと)。

 

「今月の本棚・新刊」コーナーに掲載されたもので、それによると本書について <トウ小平の改革開放が、現代中国の基盤をつくった。この世界史的な出来事を、中国経済の第一人者が豊富なデータを駆使して論じ切る> と紹介。

 

本書で印象的なこととして <改革開放を決めた十一期三中全会から「八九」政治動乱(天安門事件のこと)に至る約一○年間の中国経済の軌跡を、党の文献や基本データを駆使して描き切っていること> とした上で、<次著に予定される『江沢民時代』と三冊で、現代中国を理解するための必読文献だ> などと本書の意義を強調。

<図書館はぜひ本書を揃(そろ)えて、日本の読者に提供してもらいたい> と推薦している。

 

※ 毎日新聞(8月25日付)書評全文

『中国政治経済史論 トウ小平時代』=胡鞍鋼・著、日中翻訳学院本書翻訳チーム・訳

(日本僑報社・1万9440円)

https://duan.exblog.jp/27742479/

 

■『中国政治経済史論 トウ小平時代』

胡鞍鋼・著、日中翻訳学院本書翻訳チーム・訳、日本僑報社

http://duan.jp/item/264.html

 

【内容紹介】

本書は、既刊『中国政治経済史論―毛沢東時代』に続くシリーズ第二弾である。主に1977年から90年代初めにかけて、ケ小平らが中心となり「改革開放」をスタートさせた時代を論考している。その時代は、毛沢東時代の正負両面の遺産を引き受け「中国の特色ある社会主義近代化」建設の基盤が確立された時代であり、破壊の限りを尽くした「四人組」が打倒され、極貧にあえぐ中国人民の前に生きる道すじが再び示された時代であった。

十一期三中全会を機に集団指導体制を取り戻したケ小平ら中国共産党の指導者たちは如何にして発展、興隆、強大化の道を歩み出したのか。また、国際的には旧ソ連と旧東欧社会主義諸国の変節と崩壊、国内的には「八九」政治動乱という深刻な政治危機を如何にして乗り越え、安定的な発展を遂げることができたのか。本書は、国内外の様々な指標を世界的に対比し、膨大な客観的史料を読み解くことで分析・研究を深めている。歴史的視座を縦軸に、国際的比較を横軸に、中国の「改革開放」とめざましい経済発展の軌跡を多角的に解き明かし、現代中国研究に欠くことのできない一冊。

 

【著者紹介】胡鞍鋼(こ・あんこう)

1953427日生まれ。清華大学人文社会科学院上席教授(資深教授)、公共管理学院教授、清華大学国情研究院院長。中国経済50人フォーラムメンバー。

中国トップレベルの国家政策決定シンクタンクである清華大学国情研究院の首席専門家として、1985年以来、現代中国研究と国家政策研究に従事するかたわら、中国改革開放の実践に深く関与し、現代中国の知識理論体系構築に寄与してきた。

中国の長期発展戦略研究に一貫して専念するとともに、国家五カ年計画専門家委員会に度々参与し、マクロ政策決定において有効なコンサル活動を担う。中国国情研究分野において、国内外ともにその影響力が重要視されている。

国内外において、多数の中国研究学術専門書を出版した。国情研究に従事して30年来、上梓した単著・共著・編著及び外国語著書は100冊を超える。

主な邦訳書に、『中国のグリーン・ニューディール』、『SUPERCHINA〜超大国中国の未来予測〜』、『中国の百年目標を実現する第13次五カ年計画』、『習近平政権の新理念――人民を中心とする発展ビジョン』、『中国集団指導体制の「核心」と「七つのメカニズム」――習近平政権からの新たな展開』、『中国政治経済史論――毛沢東時代(19491976)』『改革開放とともに40年』(以上、日本僑報社刊)などがある。

「中国国家自然科学基金委員会傑出青年基金奨励金」、「中国科学院科学技術進歩賞一等賞」(2回受賞)、「第9回孫冶方経済科学論文賞」、「復旦管理学傑出貢献賞」など多数受賞。

 

【訳者紹介】日中翻訳学院本書翻訳チーム

日中翻訳学院(http://fanyi.duan.jp/)は、日本僑報社が20089月に設立した、よりハイレベルな日本語・中国語人材を育成するための出版翻訳プロ養成スクール。