抗日戦争の真実に迫った長編小説 『己卯年雨雪』、翻訳出版決定! 原書表紙 富士山出版社はこのほど、中国の著名作家、熊育群氏が抗日戦争をテーマに描き、ベストセラーとなった長編小説『己卯年雨雪』(原題)の日本語版を刊行することを決定した。 作品は、中国の抗日戦争期における湖南省長沙市での戦いと「営田惨殺事件」(1939年)を背景に、主人公・祝奕典夫婦と、つきあいのあった日本兵・武田の夫婦の双方の視点から抗日戦争の真実に迫った異色の戦争小説。 登場人物の対話形式をとりながら中日双方の視点から物語を展開し、民族や文化の違いから生じる衝突や矛盾、戦争がもたらした不幸、そして捕虜となった日本女性・千鶴子の深い反省の思いなどが丁寧かつリアルに描かれている。 作者の熊育群氏は、広東省広州での本書鑑賞会の席上、インタビューに答え、「過去の戦争の影は未だに残っており、今ある平和は簡単に手に入るものではない。現代人には平和を愛する、善良な人の心を探求してほしいし、それを守り続けてほしい」(人民網日本語版)などと語っている。 ■『己卯年雨雪』(原題)熊育群著、花城出版社(原書) ■人民網日本語版に掲載された関連記事 http://j.people.com.cn/n3/2016/0824/c94473-9104916.html ■関連記事その二 抗日戦争テーマの小説「己卯年雨雪」を中日の作家が好評価 http://j.people.com.cn/n3/2017/0110/c94473-9164949.html |