日本で楽しんでね

静岡大学 呉希雅(第14回三等賞)

 

呉希雅さん

 

 

皆様、こんにちは。第14回作文コンクールで三等賞を受賞した浙江工商大学の呉希雅と申します。現在静岡大学で三か月の短期留学をしています。今日は現場に行かないで、大変申し訳ありませんが、心からの話がいっぱいあるので、書面で皆様にシェアしたいと思っています。

 

五月の時、私は自分にとって一番大きな日本の魅力を作文の中に書きました。それは「何でも完璧にやりこなす」という魅力です。「えー、なんでそんな面倒な手続きばかりなの」という文句はよく日本にいる外国人から聞かれます。ですが、私はそう思いません。必要がないと思われる仕事をすることが仕事を完璧にできる秘訣だと思います。また、それも私は日本が人に安心される国だと思う理由の一つです。

 

これまで私の留学生活はすでに二か月が経ちました。留学生として、私の日本に対する考えは豊かになったと思います。今日は自分の留学生活について皆様に話したいです。

 

まずは先に言った安心感についてです。生活の便利さだけでなく、毎日ゴミがなくてきれいな道を見ると私は気持ちよくなります。また、留学に来てから、私は毎晩公園でジョギングをしています。最初の時は少し怖いと思いましたが、三回目ぐらいから周りの人がよく挨拶をしてくれて、時々「日本で楽しんでね、勉強頑張ってね」といってくれます。私は周りの人がみんな優しいと感じながら、心も落ち着きます。

 

また、この間に日本で生活しなければわからないことをたくさん知っています。その中には私を感動させることもたくさんあります。そして、一番感動した話は「日本で楽しんでね、勉強頑張ってね」と言われたことです。先日おでん屋に行った時、女将さんやお客さんたちと心置きなく語り合いました。静岡県と私が生活していた杭州は友好交流の関係がありますが、杭州のことをあまり知らず、中国については上海と北京しか知らない人がいます。そこで、私は彼らに中国についてたくさん話して、中国の魅力を紹介してあげました。最も感動したことは、最後にその名前も知らなかったお客さんたちが、私と友達を奢り、「日本で楽しんでね、勉強頑張ってね」といってくれたことです。確かに、日本に来てからこんな話はたくさんあります。今日もバスの中で隣の席のおじさんと中国のことを楽しく話し、お話を聞きました。彼はこの前中国の上海と蘇州に行ったことがあり、今度は新疆ウイグル自治区に行くつもりだそうです。にこにこしていたおじさんと話した時、私はここで生活している人たちがどのくらい中国のことを知っているのにかかわらず、中国から来た人にやさしいことがわかりました。

 

今の私にとって日本に来て一番良かったことは、日本の生活を体験し、知識を勉強する以外に、ほかの人に母国の魅力を紹介することです。今は留学生サークルに取り組んでいるので、日本人だけでなく、外国人たちにも中国に関することを話すチャンスが多いです。それは私にとってうれしいことです。また、彼らとの異文化の交流も私にとってとてもいい経験だと思います。

 

五月の時と比べて、今私が考えている日本のイメージはわずかに変わりました。もしもう一度私に日本の魅力を聞けば、日本は愛が満ちている国だと答えます。なぜなら、ここでは私が“好き”な人がいるからです。

 

初めて日本に来たのは今年の三月です。たった十日間の旅行で、私はもう一度ここに戻りたいという思いが芽生えました。今回は三か月間の留学のため、時間が早くて12月には帰国しなければなりません。名残惜しいですが、また来年研究生として日本に来ることを考え、これからもっと頑張ろうと思います。そして、両親を日本に呼んで一緒にこの国の良さを感じることも今私が今後やりたいことの一つです。

 

以上です。ご覧くださりありがとうございます。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

呉希

14回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集