『大岡信 愛の詩集』刊行記念 「朗読・トーク&サイン会」開催 戦後日本を代表する詩人・大岡信が愛を詠嘆する珠玉集『大岡信
愛の詩集』(小社刊)の刊行を記念する「朗読・トーク&サイン会」を、「第1回漢語角読書会」として6月23日、東京・西池袋で開催しました。 http://jp.duan.jp/event/2018.06.23-ooka.pdf 本書は、大岡信が愛を称える『愛の詩集』を、その愛弟子の陳淑梅さんが中国語に翻訳した日中対訳版の詩集。テレビやラジオの中国語講師として知られ、現在、東京工科大学教授である陳淑梅さんと、フリーアナウンサーの奈良禎子さんによる朗読CD付で刊行され、注目を集めています。 陳さんによれば、詩歌を訳すことは翻訳の中でも最も難しく、しかも大家の作品だけあって、翻訳は数年がかりだったそうです。 本書はベテラン講師・陳さんによる渾身作であり、日中対訳と朗読CDの双方で翻訳や言葉を立体的に学ぶことができる、学習者の必携書です。「朗読・トーク&サイン会」に参加できなかった方も、ぜひ本書を「読み聞き」し、日々の学習に役立てていただけたらと思います。 本書の内容紹介、戦後日本において最も代表的な詩人の一人である大岡信は、2017年4月5日にこの世を去りました。本書は、その大岡信から薫陶を受けた陳淑梅が、彼の多くの詩の中から「愛」にまつわるものを選び、中国語に翻訳した日中対訳版の詩集です。 大岡信の詩は豊かな言語表現と深く考えさせられる巧妙な比喩を用い、美しく、いきいきと愛を描ききります。 大岡信の「愛の詩」を耳でも鑑賞していただくために、日中両国語朗読CD付き。 ●中国語学習者・日本語学習者の朗読手本。 ●アナウンサー・奈良禎子の日本語朗読、訳者・陳淑梅の中国語朗読のCD付。 ●大岡信の「愛の詩」を耳でも鑑賞できる。 【著者】大岡信(おおおかまこと)(1931年2月16日?2017年4月5日) 1931年2月静岡県三島市生まれ。日本の詩人、評論家。東京芸術大学名誉教授。東京大学文学部国文科卒業。読売新聞社記者、明治大学教授、東京芸術大学教授、日本ペンクラブ元会長、日本芸術院会員などを歴任。1997年文化功労者。2003年文化勲章受章。2004年フランス政府よりレジオンドヌール勲章受章。菊池寛賞、芸術院恩賜賞など受賞多数。1979年から2007年まで朝日新聞に「折々のうた」を連載。著書に『紀貫之』(筑摩書房)、『うたげと孤心』(集英社)、『私の万葉集』(講談社)。詩集に『記憶と現在』(書肆ユリイカ)、『透視図法―夏のための』(書肆山田)、『春少女に』(書肆山田)、『故郷の水へのメッセージ』(花神社)、『丘のうなじ』(童話屋)など多数。 2017年4月5日逝去。 【監修】大岡かね子(おおおかかねこ) 大岡信夫人。静岡県沼津市生まれ。沼津学園高等女学校(現・飛龍高等学校)卒業。1970年代より深瀬サキ名義で「ユリイカ」や「文藝」に戯曲作品を発表。そのほかにラジオドラマ「堀川の姫」、小説「花びら闇」などがある。 【訳者・朗読(中国語)】陳淑梅(ちんしゅくばい) 東京工科大学教授。中国天津市出身。天津外国語大学卒業。1986年来日。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。著書に『中国語エッセイ小点心あっさり味の日中文化論』、『やさしい中国語で読む自伝エッセイ茉莉花』(いずれもNHK出版社)など。テレビやラジオの中国語講座講師を多数担当。 【朗読(日本語)】奈良禎子(ならていこ) 東京生まれ。青山学院大学卒業後、MRT宮崎放送にアナウンサーとして入社。 退社後はフリーとなり、NHKテレビ「きょうの料理」「手話ニュース」、NHKラジオ「今日も元気で」、NHK国際局「ウィークエンドワイド」などを担当。現在千葉経済大学講師、NHK学園朗読講師、FM江戸川パーソナリティ。 ※本文の写真撮影、段躍中 |