詩人・大岡信が愛を称える珠玉集

『愛の詩集』日中対訳版で刊行

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社はこのほど、戦後日本を代表する詩人・大岡信が愛を称える珠玉の名作集『愛の詩集』を、日中対訳版で刊行した。4月中旬より発売されている。

 

日本の詩人・大岡信が愛を称える『愛の詩集』を、その愛弟子の陳淑梅が中国語に翻訳した日中対訳版の詩集。

 

戦後日本において最も代表的な詩人の一人である大岡信は、2017年4月5日にこの世を去った。その大岡信から薫陶を受けた陳淑梅が、この度、彼の多くの詩の中から「愛」にまつわるものを選び、中国語に翻訳した。大岡信の詩は豊かな言語表現と深く考えさせられる巧妙な比喩を用い、美しく、いきいきと愛を描ききっている。

 

大岡信の愛の詩を鑑賞していただくために、日中両国語朗読CD付き。

 

 

【著者】大岡 信(おおおか まこと)(1931216日〜201745日)

19312月静岡県三島市生まれ。日本の詩人、評論家。東京芸術大学名誉教授。

東京大学文学部国文科卒業。読売新聞社記者、明治大学教授、東京芸術大学教授、日本ペンクラブ元会長、日本芸術院会員などを歴任。

1997年文化功労者。2003年文化勲章受章。2004年フランス政府よりレジオンドヌール勲章受章。菊池寛賞・芸術院恩賜賞など受賞多数。

1979年から2007年まで朝日新聞に「折々のうた」を連載。著書に『紀貫之』(筑摩書房)、『うたげと孤心』(集英社)、『私の万葉集』(講談社)。詩集に『記憶と現在』(書肆ユリイカ)、『透視図法―夏のための』(書肆山田)、『春 少女に』(書肆山田)、『故郷の水へのメッセージ』(花神社)、『丘のうなじ』(童話屋)など多数。

201745日逝去。

 

【訳者・朗読者(中国語)】陳 淑梅(ちん しゅくばい)

東京工科大学教授。中国天津市出身。天津外国語大学卒業。1986年来日。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。著書に『中国語エッセイ 小点心 あっさり味の日中文化論』、『やさしい中国語で読む自伝エッセイ 茉莉花』(いずれもNHK出版社)など。2004年度からNHK教育テレビやラジオの中国語講座講師を多数担当。

 

【朗読者(日本語)】奈良禎子(なら ていこ)

東京生まれ。青山学院大学卒業後、MRT宮崎放送にアナウンサーとして入社。

退社後はフリーとなり、NHKテレビ「きょうの料理」「手話ニュース」、NHKラジオ「今日も元気で」、NHK国際局「ウィークエンドワイド」などを担当。現在千葉経済大学講師、NHK学園朗読講師、FM江戸川パーソナリティ。