日本僑報社の最新刊

『中国政治経済史論』と『二階俊博』

毎日新聞に2週連続掲載!

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社の最新刊『中国政治経済史論 毛沢東時代 (19491976)』(胡鞍鋼著)と『二階俊博―全身政治家』(石川好著)の書評が、毎日新聞の日曜日の「今週の本棚」に2週連続して掲載された。同紙において日本僑報社刊行書籍の評が2週連続して掲載されたのは、初めて。

 

 

 

『中国政治経済史論』は、社会学者の橋爪大三郎氏が「データで明らかにする新中国の骨格」と題し、詳しく評した(同紙1月14日付)。

https://mainichi.jp/articles/20180114/ddm/015/070/025000c 

それによると、橋爪氏は本書について「アメリカを抜く、世界最大の経済に迫る中国。その波乱の現代史を、指導者らの実像を織り込んで構成する大作」「信頼すべきデータと方法に基づき新中国の政治経済史の骨格を明らかにする、本格的業績」などと高く評価。

 

さらに大躍進や文化大革命、階級闘争など中国の「波乱の現代史」について触れた上で、「毛沢東時代をどう評価すべきか」、中国指折りの経済学者である著者・胡鞍鋼氏の見解と、本書の価値を、次のように紹介する。

「毛沢東の失政をもたらしたのは体制の欠陥だと著者は言う。(中略)文革の災厄から、人びとは教訓を学んだのだ」

「毛沢東の歴史的評価は中国では、現在でも『敏感』な問題である。胡教授は公平に、客観的・科学的に、この問題を追い詰める。動乱の渦中で青年期を過ごした経験と、経済学者としての見識に基づき、党関係の膨大な資料を読み抜いた本書は、待望の中国の自己認識の書だ。日本語訳文も正確で読みやすい。中国関連の必須図書として、全国のなるべく多くの図書館に一冊ずつ備えてもらいたい」

 

橋爪氏は、本書を「中国の自己認識の書」であり、資料的価値の高いものであるとして、全国の図書館での収集と公開をすすめている。

 

 

 

『二階俊博―全身政治家』は、毎日新聞の評者「喬」氏が論評した(同紙1月7日付)。

https://mainichi.jp/articles/20180107/ddm/015/070/029000c 

 本書について、「二階の故郷、和歌山の風土や地縁、血縁をキーワードに、ユニークな構成で、二階像の再現に努めた。執筆の動機も『中国での評価が高いこと』『(日本での)二階に対する評価のギャップの解明』と、ユニークだ」と紹介。

その上で、「作家であり、国政選挙にも挑戦した経験を持つ著者の特性を生かした興味ある秘話」として、本書に記された「日中に懸ける二階の気概が彷彿される」興味深いエピソードについても明かしている。

 

◆『中国政治経済史論 毛沢東時代 (19491976)』

胡鞍鋼著、日中翻訳学院 本書翻訳チーム訳、日本僑報社刊

http://duan.jp/item/221.html 

 

◆『二階俊博―全身政治家』

石川好著、日本僑報社刊

http://duan.jp/item/251.html