日中国交正常化45周年記念

『李徳全』オリジナル切手、1030日から発売!

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は、今年の日中国交正常化45周年と来年の日中平和友好条約締結40周年を記念して、『李徳全――日中国交正常化の「黄金のクサビ」を打ち込んだ中国人女性』(日本僑報社刊、日本語版)の表紙をデザインしたオリジナル切手(82円)を作成しました。1シート20枚、定価は2200円です。李徳全さんの19541030日の来日記念と合わせてこの日に発売されます。

 

■『李徳全――日中国交正常化の「黄金のクサビ」を打ち込んだ中国人女性』

石川好監修、程麻、林振江著、林光江、古市雅子訳、日本僑報社刊

http://duan.jp/item/242.html 

――戦後初の中国代表団を率いて訪日し、戦犯とされた1000人前後の日本人を無事帰国させた日中国交正常化18年も前の知られざる秘話を初刊行。

【内容紹介】戦後の日中交流は、中国大陸に残された日本人居留民とBC級戦犯を日本に帰還させることから始まっている。

 

なぜ、戦犯とされた1000人前後の生存者が無事帰国できたのであろうか。それは、李徳全という、当時中国で最も著名な女性が動いたからであった。李氏の夫は馮玉祥。西北軍閥の将軍で、「クリスチャン・ジェネラル」とも呼ばれていた。

 

今年(2017年)は、日中が国交正常化して45周年の節目の年である。その記念すべき年に日中関係が正常化する18年も前の秘話が日本と中国において出版される。

 

李徳全は、日中国交正常化が田中角栄と周恩来の手によって成される1972929日、その五ヶ月前の423日に亡くなっている。李徳全は日中国交正常化のために「黄金のクサビ」を打ち込みながら、それを知ることもなく天に召されたのであった。

 

【監修者略歴】石川好(いしかわよしみ)1947年東京都大島町(伊豆大島)生まれ。大島高校卒業後、米カリフォルニア州に渡って、長兄の農園で働く。慶應義塾大学法学部卒業後、再渡米。1989年『ストロベリー・ロード』で第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。現在は、ノースアジア大学客員教授、山形県酒田市立美術館長などを務める。前「新日中友好21世紀委員会」日本側委員、湖南大学客員教授、日本湖南省友の会共同代表。著書に『湖南省と日本の交流素描―中国を変えた湖南人の底力』、『漫画家たちの「815」』など多数。

 

【著者略歴】程麻(ていま)本名:程広林。山東省龍口市出身。中国社会科学院文学研究所比較文学研究室研究員(教授)。魯迅をはじめとする中国近現代文学と日本の関係を研究テーマにおきつつ、日本文化を紹介する一般書も出版するなど、著作、訳著多数。

 

主な著作は『溝通与更新:魯迅与日本文学関係発微』、『中国現代散文史小史』、『零距離的日本』『中国風土人情』。主な訳書に『竹内実文集』全10巻、『中国近現代論争年表』、『毛沢東的詩詞、生涯与思想』『美国母女中国情:一個傳教師家族的山東記憶』など。

 

林振江(はやししんこう)明治大学学長特任補佐、中国北京大学日本研究センター常務理事。北京大学国際関係学院にて国際政治学専攻・法学博士を取得後、明治大学特任教授を経て現職。研究テーマは、首脳外交、日米中関係、国際政治。1980年代より中国に座し、国際シンポジウム、中国・日本研究史叢書の出版などを企画実施。幅広い研究ネットワークを持ち、基礎資料の整備にも注力している。主な著書は『首脳外交』(中国語)。共編著に『グローバル化した中国はどうなるか』、『中国的日本史研究』など。

 

【訳者略歴】林光江(はやしみつえ)東京大学医科学研究所特任教授。北京大学社会学系社会人類学専攻・法学博士。北京大学にて日本研究センター研究員、中国社会発展研究センター研究員、国際関係学院客員教授などを歴任。2005年より現職に就き、中国との感染症共同研究推進を担当。北京在住。著書に『国家・独生子女・児童観』、訳書・共訳書に『竹中平蔵解読日本経済与改革―日本原財相与北大学生面対面』、『日本311大地震的啓示―複合型災害与危機管理』など。

 

古市雅子(ふるいちまさこ)北京大学外国語学院副教授。北京大学中国言語文学系比較文学比較文化専攻・文学博士。北京大学日本研究センター研究員、北京大学外国語学院明治大学マンガ図書館閲覧室館長。著書に『満映電影研究』(中国九州出版社)、訳著に『中国文化読本』(中国外研社)など。