作家石川好氏の最新著作

『二階俊博―全身政治家―』が刊行決定!

 

 

 

 

【日本僑報社発】日本僑報社は9月20日、作家石川好氏の最新著作『二階俊博―全身政治家―』を刊行することを決定した。

石川氏は、本書について次のように述べている。

 

――その人物(二階俊博自由民主党幹事長)は、見るもの触れるもの聞こえるものといった五感、そして頼まれたこと、あるいは頼まれもしていないものまで、政治化する「全身政治家」であり、かつ地元や永田町はおろか日本全国そして世界に出向く「東西南北の政治家」である――。

 

――二階俊博は七十八歳。当選十二回を数える衆議院議員。そのような現役政治家を在職中に論じることは、書き方によっては(中略)極めて危険かつ失礼な作業となるだろう。政治家の評価は彼が世を去っても定まらないのは世界の共通認識であるからだ。

にも係らず二階俊博については、バリバリの現役である今だからこそ書いてみたいのである。なぜなら、政治家に限らないが、人間は年齢と共に、円熟し、孔子の言葉でいえば、七十八歳の二階は「七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」の心境に達しているはずなのに、矩を飛び越えてさらに「進化」と「深化」を続けているからである。それどころか、現代政治の妖怪という評まで出始めている。中国の日本研究者からはケ小平みたいになってきた。という評価すら出ているのである。

なぜ二階俊博に限っては、年と共に「進化」と「深化」を続けられるのか。その理由を考えるのがわたしが本書を世に問う秘かな願いなのである――。

 

日本のみならず、お隣の大国・中国でも極めて高い評価を受けているという二階俊博氏。その「全身政治家」の本質と人となり、「伝説」となった評価について鋭く迫る、最新版の本格評伝だ。

 

【著者紹介】石川 好(いしかわ よしみ)

1947年東京都大島町(伊豆大島)生まれ。大島高校卒業後、米カリフォルニア州に渡って、長兄の農園で働く。慶應義塾大学法学部卒業後、再渡米。1989年『ストロベリー・ロード』で第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

現在は、ノースアジア大学客員教授、山形県酒田市立美術館長などを務める。前「新日中友好21世紀委員会」日本側委員、湖南大学客員教授、日本湖南省友の会共同代表。

最近の著書に『湖南省と日本の交流素描―中国を変えた湖南人の底力』、『漫画家たちの「815」』、『李徳全―日中国交正常化の「黄金のクサビ」を打ち込んだ中国人女性―』(監修)など多数。