日本僑報社 二人の現役外交官の著書を刊行

 

『美しい中国語の手紙の書き方・訳し方』

『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』

 

 

 

 

『日中中日翻訳必携実戦編V 美しい中国語の手紙の書き方・訳し方』の著者千葉明さんは在ロサンゼルス総領事、『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』の著者片山和之さんは在上海総領事。二人の最新著書、日本僑報社の目玉商品として皆さんにお薦めします。よろしくお願い申し上げます。

 

『日中中日翻訳必携実戦編V 美しい中国語の手紙の書き方・訳し方』の【内容紹介】この本は、「尺牘」と呼ばれる中国語手紙の構造を分析して日本人向けに再構成し、テーマ別に役に立つフレーズを厳選して、パーツとして活用できるように配置したものです。パズルを組み立てる要領で社交文ができあがるよう工夫を施してあります。近年再び評価が高まってきた文語表現に対応しており、読み解くための中日翻訳はもちろん、自在に書ける日中翻訳にも活用できます。

 

【著者略歴】千葉明(ちばあきら) 1959年生まれ。東大法学部卒。外務省中国課勤務後、北京大学、カリフォルニア大学バークレー校(修士)に留学。二回の在中国大使館勤務、国際報道官、法務省入国管理局登録管理官等の後、在米大使館公使、在イラン大使館公使、日本学術会議事務局次長を経て在ロサンゼルス総領事。この間東大教養学部講師(中国語作文)。通訳案内士(英、仏、中)、中国政府ビジネス中国語検定BCTレベル5。著書「日中体験的相互誤解」(日中対訳版、2005)、訳書「何たって高三!」(2006年、ともに日本僑報社)ほか。

 

日中翻訳学院の武吉次朗先生が千葉さんの著書を推薦してくださいました。「こんな良書にもっと早く出会いたかった」「懇切丁寧な解説すぐに使える用語と約束事」「これに沿って手紙を書けば中国の友人が驚くに違いない」 (武吉次朗)

 

 

『対中外交の蹉跌―上海と日本人外交官』の【内容紹介】戦前期上海は、総領事館とともに公使館・大使館事務所が設置され、日本の対中外交上の一大拠点であった。当時の文官エリートであった日本人外交官は、なぜ中国との関係を外交的にマネージすることができず、陸軍に代表される武官エリートに翻弄され、あるいは時として同調することによって、明治の開国以来、近代日本が血と汗をもって営々と築き上げて来た遺産を崩壊させてしまったのか。上海で活躍した代表的な外交官の足跡を辿ることにより、彼らが果たした役割と限界、そして対中外交の蹉跌の背景と、現代の日中関係に通じる教訓と視座を提示する。

 

【目次】

・第一章:私と中国、そして上海

・第二章:上海租界の発展と日本

・第三章:戦前期上海と日本人外交官

・第四章:最近の上海と日本

・第五章:今後の日本外交と中国

 外務大臣・中国大使(公使)・上海総領事歴任表

 その他の在中国公館長歴任表(戦後)

 

【著者略歴】 片山和之(かたやまかずゆき)在上海日本国総領事。1960年、広島県福山市生まれ。1983年、京都大学法学部を卒業し、外務省入省。香港中文大学、北京語言学院(現北京語言大学)、北京大学、スタンフォード大学に留学し、1987年、ハーバード大学大学院修士号取得(MA地域研究)、2011年、マラヤ大学大学院博士号取得(PhD国際関係論)。外務省アジア局中国課首席事務官、内閣官房副長官(事務)秘書官(橋本内閣)、在中国日本国大使館一等書記官、在米国日本国大使館参事官、外務省経済局国際エネルギー課長、大臣官房広報文化交流部文化交流課長、在マレーシア日本国大使館公使(次席)、在中国日本国大使館公使(経済部長)、在ベルギー日本国大使館公使(次席)、2013年、在デトロイト日本国総領事、2015年、在上海日本国総領事。著書に「ワシントンから眺めた中国」(東京図書出版会2003)、「CHINA'SRISE AND JAPAN'S MALAYSIA POLICY」(Universityof Malaya Press 2013)。日本国際政治学会会員。