日中翻訳学院第18期公開セミナー開催 「私の翻訳体験記」募集開始 【日本僑報社発】日本僑報社・日中翻訳学院は、翻訳家の武吉次朗先生が講師を務める中文和訳の通信講座「武吉塾」の第18期公開セミナーを8月5日(土)午後、東京・池袋のIKE・Bizとしま産業振興プラザで開催した。 中国語翻訳のプロを目指す受講生ら30人余りが、通信講座とは趣の異なる武吉先生の“生”の講義に熱心に耳を傾けた。 続く懇親会では、武吉先生を交えて全国各地からの参加者が和やかに交流したほか、来年迎える第20期の「武吉塾」を記念する企画として「私の翻訳体験記」の出版化についても日本僑報社より提案された。 セミナーではまず、武吉先生が「武吉塾」第18期(約4カ月・全15回)の添削を終えての総評として「訳文作成のとき
おろそかになりがちなこと」と題して講演した。 その中で、タイトル付けの注意点として「タイトルを工夫する」ことが重要だと伝授。中国語の直訳にとらわれず「本文の内容をしっかり理解した上で、それにふさわしいタイトルを付けるのも、訳者の腕の見せ所」であると強調した。 一例として、直訳では「なぜごみを分別するのか村人たちは気づいた」というタイトルが、工夫次第で「ごみの分別が村民の常識に」「村をあげて取り組むごみ分別」といった、より簡潔でわかりやすい「本文の看板」を付けることができると説いた。 また「用字と用語にも注意をはらう」として、「武吉塾の訳文添削の基準は、そのまま新聞記事として掲載できること」であるため、新聞記者の日本語ルールブック『記者ハンドブック』などを利用して漢字の意味や表記を理解した上で訳文に使いたい、などと指導した。 参加者の中からは「普段はうっかり見過ごしてしまいがちな翻訳の極意を教えていただき、とても参考になりました」などの声が聞かれた。 続く懇親会では、和やかな雰囲気のもと参加者たちのあいさつや近況報告が行われた。 その中で、来年は「武吉塾」が第20期を迎えることから、記念企画として「私の翻訳体験記」の出版化について日本僑報社の段躍中編集長より提案があった。これは「私と武吉塾」「私の翻訳体験談」など武吉塾や出版翻訳で修得した翻訳のノウハウについて受講生たちに寄稿してもらい、選考を経た上で、1冊の本にまとめようというもの。 段躍中編集長は「これまでにもセミナー開催時に、訳者たちから参考になる翻訳体験談を披露してもらった。それらをまとめて弊社の人気書『日中中日翻訳必携
実践編』のシリーズとして出版化したい」と呼びかけた(詳細は後日発表)。 また、来年の「武吉塾」第20期公開セミナーは、2018年8月18日(土)に開催予定であることが発表された。第20期の節目の会でもあり、中国で縁起のいい数字「8」の並んだ、覚えやすくおめでたい日が選ばれた。 段躍中編集長は「第20期公開セミナーに合わせて、『私の翻訳体験記』出版記念パーティーを開くことができたら」と新たな意欲を語っていた。 この後、参加者たちは武吉先生を囲んで、よりよい翻訳のノウハウなどについて積極的に意見交換を行った。 ※「武吉塾」第18期公開セミナー http://jp.duan.jp/event/2017.08.05_takeyoshi-18.pdf ※日中翻譯学院 http://fanyi.duan.jp/
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